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Bリーグのビジネス成長に集まる注目…島田チェアマンが語る「B.革新」で成す多様なクラブの在り方

『島田のマイク』第204回が配信
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 9月26日、Bリーグ島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第204回が配信。9月14日から3日間開催された第12回「TOHOKU CUP 2024 in AOMORI」に訪れた際の会場の様子やブースターとの交流、10月3日から始まる「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」について語った。

 青森ワッツが今回ホストを務めたTOHOKU CUPは、2024年7月に新規開業したカクヒログループスーパーアリーナ(青森市総合体育館)のこけら落としも兼ねての開催だった。島田チェアマンは会場の雰囲気について「木目調の洗練されたデザインで、会場は3000人ぐらいの少しコンパクトな場所なんですけれども、一体感があって、満員御礼で、すごく盛り上がっていた」と評価。特に印象的だった青森ワッツ秋田ノーザンハピネッツの試合については、「やはり秋田がB1の底力で勝利しましたけど、青森も本当に喰らいついて頑張っていたなという印象がありました」と、両チームの熱戦を振り返った。

 大会中には青森ワッツブースターとの交流会も行われた。青森ワッツは今春に筆頭株主の企業が経営破綻した影響で一時チーム存続機器に陥ったこともあり、ブースターからは地方クラブを盛り上げるためにはどうしたらいいのかといった質問が投げかけられた。島田チェアマンは「地方と首都圏の経済格差、人口格差みたいなものがあるので、どうしても首都圏にトップクラブが集まって、ローカルにB2、B3クラブが偏ってしまうという状況が現れてきたので、むしろ『B.革新』を進めていこうとしています」と、2026年からのリーグ構造の変更を伴う大きな変革について解説した。

「上に追いつこうとすればするほど、無理をして経営破綻してしまって、結局クラブがなくなったら悲しむのは皆さんなので。(B.革新で)ちゃんと経営力でカテゴリを分けるんです。今、青森ワッツは『B.LEAGUE ONE(Bワン)』というカテゴリを目指していて、このカテゴリもめちゃめちゃ面白くしますから。プレーオフを16チームぐらい出場できるようにして、毎シーズン『優勝できるかも!』という希望を残したり、経営規律をコントロールして無理な経営をさせないようにするので。昔のbjリーグをもう少しバージョンアップさせたような世界観を作ろうと思っているんです」

「いつかクラブと地域が盛り上がってきて、ホームアリーナができて、上のカテゴリーを目指そうとなるのも良し、同じカテゴリーで盛り上がるのも良し。少し背伸びしなきゃいけない部分はありますけど、無茶しすぎることは求めていかないので、ちゃんと地域に寄り添った制度、設計にしようと思ってやっているので、信用してください」

 また、いよいよ開幕を迎える新シーズンへ向けて、メディアからの取材が急増していることも明かされた。特にビジネス面での成功や集客戦略に関する質問が多いという。島田チェアマンはリーグの成長を示すデータとして、「各クラブの経営努力は進んでいて、本当にチケットの売れ行きとか、ファンクラブ入会の勢いとかは、昨年の勢いを上回るレベル感で推移している」と具体的な手応えを示した。

 さらに、“先出し開幕戦”となる10月3日の群馬クレインサンダーズvs広島ドラゴンフライズにて、島田チェアマン自身による開幕宣言が行われる予定であることも明かされた。島田チェアマンは「コート上もビジネス上も、引き続きアグレッシブに成長を遂げられる、そんなシーズンにして、ファンの皆様にも『今シーズン良かったね』と言ってもらえるように、来年のBリーグファイナルまで突っ走りたい」と、新シーズンへの熱い思いを語った。

 今回のエピソードでは、全国ドライバー応援プロジェクトのコーナーや、番組を中心としたコミュニティ形成についてなどが語られた。

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