2025.09.26
9月25日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第255回が配信。各地に建設されるアリーナの活用方針や、全都道府県でのBリーグクラブ設立を目指す『B.LEAGUE 47都道府県プロジェクト』の本格始動について語った。
番組冒頭では、島田チェアマンが『東京2025世界陸上』やファミリーミュージカルなど多様なイベントに参加していることを報告。これらの活動は「(各地で開業が続く)アリーナを作ることがゴールではなくて。アリーナがあって、クラブだったりライブなど色々なエンターテインメントを含めて地域が盛り上がることじゃないですか」と、“夢のアリーナ”建設後の活用に備えたものだという。
5年前はアリーナ建設に注力していたが、現在は完成したアリーナの活用が重要なフェーズに入っているという。「(各地のアリーナをうまく活用する)そのために、色々なコンテンツになりそうなものは、結構貪欲に見に行ってるんですよ。そして経営層の人たちとコミュニケーションをとって、ぜひBリーグのアリーナでやりませんかと話をしている」と積極的な営業活動を展開していることを明かした。
番組本編では『B.LEAGUE 47都道府県プロジェクト』について、島田チェアマンは2023−24シーズンに発表した2028年までの5カ年中期経営計画で掲げていた、目標の1つを具体化したものと説明。現在、山梨・和歌山・鳥取・高知・大分・宮崎の6県にクラブが存在していない。これまでに何度か設立の打診自体はあったものの成就には至らなかったため、Bリーグとして取り組みを後押しするため、今回のプロジェクトを立ち上げた。
島田チェアマンは新クラブ設立の3つの要素として、地域のバスケットボール協会、自治体、地域に根ざすオーナーの存在を挙げ、それぞれの協力が必要不可欠とした。「まずはその3つなんですよね。(全国のクラブ設立を)本気でBリーグはやろうとしているんですということを、もっと広く知ってもらわないと、(設立に必要な条件を整える)そこにアクセスすることも難しいのではないかということで、発表済みではあったものを改めてピックアップしました」と、プロジェクトを再度発進した理由を語った。
新クラブ設立については、2026年秋のB.革新によりB.LEAGUE PREMIER(B.PREMIER)、B.LEAGUE ONE(B.ONE)、B.LEAGUE NEXT(B.NEXT)に再編される中、B.NEXTに最短で2027−28シーズンからの参入を可能とする特別措置も決定している。
全都道府県でのクラブ設立を目指す理由として、島田チェアマンは「指導者が少ないなどが原因で、バスケを楽しむ環境がどんどん縮小していく未来がある」「クラブを作って子どもたちの環境を整えるというのが一番の目的」と、中学校等の部活縮小による地域移行問題を踏まえた日本バスケの将来を考えてのものと述べた。バスケスクールだけでなく、その先につながる場所、子どもたちが憧れる舞台を身近に用意することで、日本全体でバスケ熱をさらに盛り上げたい狙いだ。
またB.革新による3階層制により、経済事情や地域格差に左右されない持続可能なリーグ構造が実現することも強調。B.ONEやB.NEXTでは大型投資を必要とせず、どのエリアでも対等に競える面白い試合を提供できるため、地域の実情に応じたクラブ運営が可能になる。島田チェアマンは新クラブ設立により、子どもたちの未来と地域活性化を推進する新たなバスケ環境の創出に期待を寄せた。
今回のエピソードでは、番組スポンサーである『全国ドライバー応援プロジェクト』の企画で“プロドライバーの先読み運転術から学ぶリスク管理”についてや、リスナーから寄せられた手紙などについても語られた。
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