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「〇〇は齋藤拓実選手そっくり!」テーブス海が語るNBAプレーオフの注目チーム&選手

現役選手のテーブス海にNBAプレーオフの注目ポイントをインタビュー
バスケットボールキング編集部

NBAプレーオフ2026」が盛り上がりを見せるなか、現役プロバスケットボール選手のテーブス海に特別インタビューを実施した。バスケを始めたころからNBAに親しんできたテーブスが、「テーブス家」独特の環境のなかで育った経験も交えながら、今プレーオフの注目チームや選手、見どころを現役選手としての独自の視点で語る。また、Bリーグの選手との比較も見逃せない。

インタビュー=入江美紀雄(バスケットボールキング編集部)
※2026年5月5日に取材

――テーブス選手が初めてNBAを見たのは何歳くらいのときですか。
テーブス 小学4年生のときにバスケットボールを始めたのですが、そのころですね。当時は今のように全試合を配信することもなかったので、YouTubeなどで好きな選手のハイライト動画を見て、それをきっかけに見るようになりました。NBA選手のプレーを見て、自分もやりたいなと思いましたね。

――当時好きだった選手、すごいと思った選手は誰ですか?
テーブス 自分がすごく好きだったのはアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)ですね。彼はワイルド感もあって、当時の自分からしたら他の選手とはスタイルや雰囲気が本当に違っていて、NBAのなかでも良い意味で浮いているような選手でした。当時から僕はポイントガードをやっていたので、アイバーソンのように小さい選手があれだけ大きい選手にぶつかっていく姿は魅力的でした。もちろんセンスや能力も高かったのですが、どの試合も100パーセントでやっているところがすごくカッコよくてハマりましたね。

――アイバーソンは、バスケ界にヒップホップなどのストリート文化を持ち込んだ変革者でもありました。そのあたりの影響はいかがでしたか?
テーブス 本当にそうですね。僕もプレーだけでなく、彼のスタイルそのものにどっぷり影響を受けていました。本来のサイズより二つ三つ大きいTシャツを着たり、バスパンもヒザの下までくるようなスタイルを真似していました。ヘッドバンドも着けていましたし、完全なるコピーでしたね。

 小学6年生まではバスケットボールとサッカーの両方をやっていたのですが、結局バスケを選んだ理由も、アイバーソンのようにファンシー(華麗でトリッキー)なドリブルやパスで自分のスタイルをコートで表現できるところに魅力を感じたからです。もちろんクロスオーバーのようなアイバーソンのシグネチャームーブもめちゃくちゃ真似していました。

――アイバーソン以外に影響を受けた選手はいますか? 例えば同年代のコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)はどうでしょう。
テーブス 実は父(BTテーブス氏、元プロバスケ選手でWリーグなどでヘッドコーチも務める)がめちゃくちゃ(ボストン)セルティックスのファンで、ちょうど優勝争いをしていた2008年のセルティックスを家族で応援していたんです。だからセルティックスのライバルだったレイカーズのコービーを自動的に嫌いになるという……。大人になっても実際コービーには一度もハマらなかったのですが、今思えば完全に英才教育ですよね。「俺らはコービー嫌い」と洗脳されていました(笑)。

――なるほど(苦笑)。コービーのほかはどうでしょう?
テーブス その分、高校生ぐらいのときからレブロン・ジェームズ(当時マイアミ・ヒート)のめちゃくちゃファンになりました。レブロンとコービーがやり合っていた時代ですが、自動的にコービーはダメだからレブロンをよく見るようになっていったというか(笑)。

 マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)のすごさももちろん知っていましたが、彼は人間離れしたメンタルの強さを持つ選手です。一方レブロンは、若いときのクリーブランド・キャバリアーズ時代から見ていたからこそ、2016年にゴールデンステイト・ウォリアーズに3勝1敗から巻き返して優勝したときなど、世間からソフトだと言われながらも大きな舞台で自分の強さを証明した姿がカッコよすぎて。自分もメンタルを鍛えれば強くなれるんじゃないかというインスピレーションになりました。

同じPGでもあるブランソン(左)とカニングハムを注目 [写真]=Getty Images

――今シーズンのプレーオフで注目している選手を教えてください。
テーブス 個人的にすごく好きなのがデトロイト・ピストンズケイド・カニングハムと、ニューヨーク・ニックスジェイレン・ブランソンです。カニングハムはサイズもあるし、若いのにあれだけゲームを支配できるのがすごいです。得点も取れるけれど、チームをうまく回している感じが魅力的です。ブランソンはサイズが小さいですが、ペイントエリアにアタックするメンタリティがすごくて、フットワークも素晴らしい。残念ながらピストンズはプレーオフで敗れてしまったので、これからはニックスに注目です。いつ見てもおもしろいチームなので応援しています。

――そのほか注目しているチームがあれば教えてください。
テーブス ロサンゼルス・レイカーズですね(笑)。

――お父さまの教えに反してませんか?(笑)
テーブス 理由は明確で、レブロンがいるからです。チームメートの(ルカ)ドンチッチがケガで欠場してても、41歳のレブロンが平気でトリプルダブルを達成したりと、正直信じられないですよね。自分たちが生きている間にまたこういう選手はおそらく現れないと思うので、本当にすごいと思いながらずっと見ています。もちろん八村塁選手も応援していますよ。3ポイントシュートの成功率が50パーセントを超えていて本当にすごいです。

――ちょっと難しいかもしれませんが、NBA選手をBリーグの所属選手で例えてもらいたいのですが。
テーブス 僕は、ポール・ジョージ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)が千葉ジェッツディー・ジェイ・ホグ選手に結構似ているなと思っています。サイズ感も一緒ですし(ジョージが203センチ、ホグが207センチ)、シュートへの持っていき方というか、ドリブルからのプルアップジャンパーへ移るときの軽やかさ。常に試合中もディフェンスがいないかのように、まるでテレビゲームをやっているかのように動いているのが、本当にジョージじゃないとできないんですけど。なのでずっとポール・ジョージっぽいなと思っていました。

NBAを代表するオールラウンダー、シクサーズのジョージ [写真]=Getty Images

――確かに似ていますね。ほかにはいかがですか?
テーブス マイク・コンリー(ミネソタ・ティンバーウルブズ)は、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ齋藤拓実選手とそっくりですよね。プレーがスマートだし、3ポイントシュートとフローターも上手で。サイズも小さいのにしっかり決め切るところまでそっくりです。

――最後に、Bリーグファンに向けてNBAのオススメの楽しみ方を教えてください。
テーブス Bリーグは、個の力で打開できる外国籍選手も多いのですが、どちらかというとヨーロッパのバスケに近く、1ポゼッション(1回の攻撃)を大切に組み立てるスタイルが主流です。一方のNBAは、クォーターの長さも違いますし、ポゼッション数が多い分、一人ひとりのスキルがBリーグに比べて圧倒的に高い。

 僕はNBAを見る際、ボールが回ってきたときに「個」でどう打開するのか、その局面でのスキルに注目しています。Bリーグファンの皆さんも、そうした「個のスキルの応酬」に焦点を当ててみると、また違ったおもしろさを発見できるのではないでしょうか。

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