2018.03.06

【NBA】約1か月間、プレーオフ進出圏内のチームに勝てていないサンダーがロケッツの連勝ストップを狙う

サンダーをけん引するウェストブルック(左)とジョージ(右)[写真]=Getty Images
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球宴後シューティングスランプに苦しむビッグ3

 2月7日(現地時間6日)のゴールデンステート・ウォリアーズ戦に125-105で勝利してから、オクラホマシティ・サンダーは6勝4敗とまずまずの成績を残している。

 しかし、勝敗の内訳を見てみると、ウエスタン・カンファレンス、イースタン・カンファレンスで勝率上位8位にいるプレーオフ進出圏内のチームに勝てていない。

 2月14日(同13日)はクリーブランド・キャバリアーズに112-120、2月25日(同24日)のゴールデンステート・ウォリアーズ戦には80-112、3月4日(同3日)のポートランド・トレイルブレイザーズとの試合では100-108で負けている。

ウェストブルック自身は直近3試合でいずれも30得点以上の好パフォーマンスを見せている[写真]=Getty Images

 この3試合、サンダーは平均113.3失点を喫しており、3月6日(同5日)終了時点におけるチームの平均失点(103.8点/リーグ8位)、ディフェンシブ・レーティング(104.1点/リーグ7位)と比較しても10点近く増えてしまっていることは明白だ。

 しかしオールスターブレイク以降のスタッツを見ていくと、オフェンス面も課題として浮かび上がってくる。

 というのも、このチームが誇る“ビッグ3”、ラッセル・ウェストブルックポール・ジョージカーメロ・アンソニーが、オールスターブレイク以降、シューティングスランプに苦しんでいるのである。ここでは、オールスター前後で比較してみた。
※FG=フィールドゴール、3P=3ポイントシュート、データは3月6日(同5日)終了時点

■オールスター前
R.ウェストブルック:平均25.4得点、FG成功率44.4パーセント、3P成功率29.6パーセント
P.ジョージ:平均22.5得点、FG成功率44.8パーセント、3P成功率43.2パーセント
C.アンソニー:平均17.1得点、FG成功率41.2パーセント、3P成功率34.8パーセント

■オールスター後
R.ウェストブルック:平均23.8得点、FG成功率41.0パーセント、3P成功率19.2パーセント
P.ジョージ:平均20.2得点、FG成功率37.5パーセント、3P成功率23.9パーセント
C.アンソニー:平均14.4得点、FG成功率35.8パーセント、3P成功率35.5パーセント

 オールスター前後で比較してみると、カーメロの3ポイントシュート成功率を除くと3人とも成績がダウン。特にジョージは、大幅にショットの精度が落ちていることがわかる。

今季ジョージが30得点以上挙げた試合でサンダーは9勝1敗。ビッグゲームを制するにはこの男の得点力がマストとなる[写真]=Getty Images

強敵との対戦を前に自信をのぞかせるジョージ

 ただ、3月上旬にベテランのコーリー・ブリュワーを獲得し、ストッパー役を務めることができる選手が加わった。そのため、ジョージのディフェンス面における負担は軽くなることが予想される。

 そのサンダーが3月7日(同6日)に戦うのは、現在リーグ最長となる15連勝中のヒューストン・ロケッツだ。3月6日(同5日)にチームの番記者ニック・ガロに対して、ジョージはこのように語っていた。

ロケッツとの試合に向けて、サンダーの選手たちは気合十分に違ない[写真]=Getty Images

 「彼らにはタフな状況でも3ポイントシュートを放てる選手、それを決めることのできる選手がたくさんいる。だから、彼らの3ポイントを防ぐことはできないんだ。俺たちは彼らのリズムを崩し、3ポイントを決めさせないようにするさ」。

 現在リーグトップの平均31.2得点を挙げているジェームズ・ハーデンに対しては、「彼をペイント内に入れさせないようにして、バスケットへアタックさせないようにしなきゃならない。我々は、彼がステップバックしてくることを意識して、なるべくオフバランスになるようなショットを打たせるようにするだろう。明日、俺たちには良いゲームプランがあるんだ」と自信をのぞかせた。

 ウエストの順位争いは激化しており、3月6日(同5日)終了時点で3位のポートランド・トレイルブレイザーズから10位のユタ・ジャズまでわずか4.0ゲーム差となっている。

 今季、ロケッツとは12月26日(同25日)に一度戦っており、その試合ではサンダーが112-107で勝利しているのだが、この試合はクリス・ポール不在だったため、ロケッツはベストメンバーではなかった。16連勝を懸けたサンダー戦、ロケッツは確実に勝ちを狙ってくるはずだ。

 もちろんそれはサンダーも同じ。現在7位のサンダーにとって、ホームでロケッツの連勝を15でストップすることができれば、大きな自信となるに違いない。プレーオフのような激しい試合が予想できるこの試合、おおいに注目したい。

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