2018.07.05

スーパーチーム誕生の中、「それは俺のスタイルじゃない」とリラードがツイート

今季は自身初となるオールNBAファーストチーム入りを果たしたリラード[写真]=Getty Images
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スーパーチームについて自身の見解を述べたリラード

 7月5日(現地時間4日)、ポートランド・トレイルブレイザーズのオールスターガード、デイミアン・リラードが自身のツイッターに寄せられたファンからの質問に答えた。

 その中で興味深かったのは、「ダブス(ウォリアーズの愛称)みたいなスーパーチームとNBAについてどう思う? 好きかい?」という質問。

 今夏のフリーエージェント(FA)戦線では、2連覇中の王者ゴールデンステート・ウォリアーズにオールスター常連でリーグ最高級のセンター(デマーカス・カズンズ)が加入、ロサンゼルス・レイカーズにレブロン・ジェームズラジョン・ロンドなど実績十分なスター選手たちが加わるなど、大盛り上がりを見せている。

 そんな中、ブレイザーズ一筋6シーズンを過ごしているリラードは自身の見解をツイッターでこう返信した。

 「(今では)彼らが望むことをすることができる。これは(チームへの)忠誠じゃなくてビジネスなんだ。……ただそれは俺のスタイルじゃない」。

 リラードらしい、硬派な切り返しには誰もが納得したと言っていいだろう。

来季のウォリアーズ戦とレイカーズ戦はリラードの大爆発確定!?

 そのリラードは今季、自身初となるオールNBAファーストチームに選出されており、まぎれもなくリーグ屈指のスコアリングガードとしての地位を確立。リーグ4位の平均26.9得点に加えて4.5リバウンド6.6アシスト1.1スティールをマークし、ブレイザーズをウエスタン・カンファレンス3位の49勝33敗へと導いた。

大混戦となったウエストで、リラードはブレイザーズを上位へと導いた[写真]=Getty Images

 今夏のブレイザーズは、インサイドで身体を張っていたエド・デイビスがブルックリン・ネッツへと移籍してしまったものの、バックコート陣は強化することに成功。ステフィン・カリー(ウォリアーズ)の弟セスを低年俸で獲得し、ニック・スタウスカスとも契約しているからだ。

 とはいえ、ただでさえ強豪ぞろいのウエストにレブロンが加入したことで、来季のプレーオフ争いは過去にないほどし烈なものになる気配が漂っている。

 実はリラードのツイッターへ、こんな質問が届いていた。

 「もしブレイザーズがあなたをレイカーズへトレードして、レブロンをサポートすることになったらハッピーになる?」

 レイカーズでレブロンとリラードがチームメートに? あまりにも非現実的なこの質問に対して、リラードは意外にもこんな言葉で切り返している。

 「だとしたら、俺は典型的な幸せ者だ」

リーグ屈指のスコアリングガード(リラード/左)と世界最強プレーヤー(レブロン/右)による超強力タッグはさすがに非現実的か[写真]=Getty Images

 自身のスタイルを貫くリラードにとっても、やはり今夏のFA戦線は気になっているようだ。

 もっとも、スーパーチームと言えど、来季必ず優勝できるという保障はまったくない。シーズンをとおしてチャンピオンシップを勝ち取ることができるのは1チームのみで、これまでにスター選手をそろえて失敗してきたチームもたくさんあったことを忘れてはならない。

 はたして、リラード率いるブレイザーズが、スーパーチーム相手にどこまで立ち向かうことができるのか。来季のウォリアーズ戦やレイカーズ戦で、リラードがひと際高いモチベーションで臨むことは間違いなさそうだ。

負けん気全開でウォリアーズやレイカーズに立ち向かうリラードは必見の価値あり[写真]=Getty Images

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