2018.10.23
ゴールデンステート・ウォリアーズの2連覇で終えた今年のプレーオフ。直近4シーズンで3度の優勝を飾るなど、ウォリアーズは堂々たる戦績を残しており、NBA史上有数のチームとして認知されている。
そんな中、ウォリアーズの本拠地であるカリフォルニア州オークランド育ちのデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)は複雑な思いを抱いているのかもしれない。
今季、リラード率いるブレイザーズは49勝33敗でノースウエスト・ディビジョン首位に立ち、ウエスタン・カンファレンス3位でプレーオフに進出。しかし第6シードのニューオリンズ・ペリカンズを相手にスウィープ負けという屈辱的な結末で今季を終えることとなった。
リラード自身は今季、いずれも自己ベスト級となる平均26.9得点4.5リバウンド6.6アシストをマーク。3年ぶりとなるオールスター選出に加え、自身初となるオールNBAファーストチーム入りを果たし、キャリア6シーズン目となった今季は、自己最高と呼べるものになったと言っていいだろう。
ウォリアーズが2連覇を決めた直後の6月12日(現地時間11日)、現地メディア『CLUTCHPOINTS』に掲載された記事には、リラードがウォリアーズへ送ったコメントが掲載されていた。
「彼らにはおめでとうと言いたい。どんなに良いチームで、どれだけ優秀なタレントがそろっていようとも、連覇するのは難しいことだ」。
ウォリアーズの地元出身で、幼少期から大ファンだったリラードにとって、ウォリアーズは“最も負けたくないチーム”に違いない。ブレイザーズは今季のレギュラーシーズンこそ2勝1敗で勝ち越したものの、昨季と一昨季に対決したプレーオフでは1勝8敗とほぼ完敗。両チームにはまだまだ大きな差があることは否定できない。
ではリラードにとって、今のウォリアーズはどのように映っているのだろうか。
「何人かの人たちは、彼らの成功についてつまらないと感じている。でも、彼らは2連覇を達成した。特に今年のファイナルではスウィープで決着をつけたのだから、とても印象的だ。リーグでは俺たちを含む残りのチームが、彼らをトップの座から引きずり降ろそうとトライしているが、とてもタフなことになるだろうね」。
今夏、ブレイザーズはニール・オルシェイGMが「積極的に動くつもりだ」と語っており、ロースターにメスを入れることが予想される。その他にも、ウエスト決勝でウォリアーズと最終戦まで戦ったヒューストン・ロケッツをはじめ、多くのチームが“打倒ウォリアーズ”を目指し、来季に向けて戦力増強を断行することだろう。
リラードとしても、リーグ有数のスコアリングガードとしてだけでなく、よりいっそうリーダーとしても成長すること、そしてブレイザーズをこれまで以上にタイトル・コンテンダーへと引き上げたいところだ。
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