2019.11.25
ゴールデンステイト・ウォリアーズは、今夏のフリーエージェント(FA)戦線で、主軸のアンドレ・イグダーラと条件付きのドラフト1巡目指名権をメンフィス・グリズリーズへトレードし、ジュリアン・ウォッシュバーン(フォワード)を獲得した。
キャリア15年を誇る大ベテランで、5年連続のファイナル進出に大きく貢献したイグダーラをウォリアーズが放出した理由は、サラリー削減にほかならない。複数のポジションをこなすことができ、ボールハンドラー、ゲームメイカー、ディフェンダーとしても有能なイグダーラは、複数のチームが欲しがる人材であることは間違いない。
イグダーラの契約は約1,719万ドル(約18億3,933万円)と高額ではあるものの、契約は残り1年。ウォリアーズで3度の優勝、2015年にはファイナルMVPにも輝いたとはいえ、35歳の大ベテランが再建中のグリズリーズでプレーすることは考え難い。
そこでバイアウト(契約買い取り)という説も浮上しているのだが、グリズリーズはトレードのオファーを聞き、今季開幕前までにイグダーラをトレードする考えがあるという。
現地メディア『The Athletic』によると、イグダーラ獲得に強い関心を持っているのはヒューストン・ロケッツとロサンゼルス・クリッパーズ。両チームともリーグ有数の戦力を誇る強豪で、優勝争いをするうえでラストピースになりうるベテランを求めている。
7月13日(現地時間12日)、『The New York Times』のマーク・スタイン記者はグリズリーズ側が求めている条件が将来のドラフト1巡目指名権だと報じているため、ロケッツとクリッパーズがイグダーラをトレードで獲得できるかどうかは微妙。
というのも、7月に入ってロケッツはラッセル・ウェストブルック、クリッパーズはポール・ジョージをオクラホマシティ・サンダーからトレードで獲得する際に、複数のドラフト1巡目指名権を放出しているからだ。
そう考えると、この2チーム以外で、即戦力のイグダーラを獲得するチームが出てくる可能性が高い。はたして、3度の優勝経験を持つ大ベテランを手に入れるチームはどこになるのか。今後の動向に注目していきたい。
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