2020.05.28
昨季33勝49敗でウエスタン・カンファレンス13位に終わったニューオーリンズ・ペリカンズは、昨季終了後から数多くの選手が入れ替わり、ロースターが一変。
大黒柱アンソニー・デイビスをロサンゼルス・レイカーズへ放出したことで、ブランドン・イングラム(フォワード)、ロンゾ・ボール、ジョシュ・ハート(共にガード)、ユタ・ジャズとのトレードではデリック・フェイバーズ(センター兼フォワード)を獲得。
ドラフトならびにそのトレードで、ザイオン・ウィリアムソン(フォワード)、ニケイル・アレキサンダー・ウォーカー(ガード)、ジャクソン・ヘイズ(センター)が入団。さらにはフリーエージェント(FA)でJJ・レディック(ガード)、ニコロ・メッリ(フォワード)がチームに加わった。
昨季ペリカンズでプレーし、今季も主力として臨むのはドリュー・ホリデー、イートワン・モア、ジャリル・オカフォー、ダリアス・ミラーら少数で、半数以上が新加入選手となる。
中でもリーダー格としての働きが期待されているのはホリデー。キャリア10シーズン目となった昨季、キャリアハイの平均21.2得点5.0リバウンドに加えて7.7アシスト1.6スティールをマークしたベテランは、今季ペリカンズを束ねることが役目となる。
7月28日(現地時間27日)に地元メディア『The Advocate』へ掲載された記事の中で、ホリデーは8月に自身が主導するトレーニングキャンプとフルコートにおける練習の実施を計画していると明かした。
「このチームには本当に多くの新加入選手がいるからね。ケミストリーを構築するためにも、何か必要だと思ってるんだ」とホリデーは言う。
『ESPN』によるペリカンズの今季の予想スターターは、バックコートにホリデーとレディック、フロントコートにイングラム、ウィリアムソン、フェイバーズという布陣。ボールを司令塔にし、ホリデーをシューティングガードとして起用する可能性もあるのだが、いずれにせよ今季ペリカンズがすばらしいシーズンを送るためには、ホリデーの攻防両面における活躍が不可欠。
ホリデー自身もそのことを理解しており、「今季は平均48分間、あるいは必要であればそれ以上の時間をプレーすべく、鍛えているんだ」と同メディアへ語っている。
もっとも、今季のペリカンズにはボールを筆頭にバックコート陣の選手層が厚く、ホリデーに過度な負担がかかることはないことが予想できる。
「まだそのことについてコーチやフロントと話したわけじゃないけど、今季のチームは選手層が厚く、チームに貢献できるガードも多くいるから、昨季(平均35.9分出場)ほど長い時間プレーする必要はないだろうね」とホリデー。
ただし、「コーチ陣が僕にもっとプレーしてほしいと求めるなら、いつでもプレーできるように準備しておきたいと思ってる」と口にしており、チームの勝敗がかかったクラッチタイムなど、ホリデーの活躍が求められる状況となれば、プレータイムが伸びても構わないという。
ペリカンズが今季プレーオフへと進むことができるかどうかを判断するのはさすがに時期尚早ではあるものの、見ていて楽しみなチームになったことは間違いない。ホリデーがどのようにして新生ペリカンズをまとめていくかは気になるところだ。
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