2019.11.21
11月2日(現地時間1日)に行われたロサンゼルス・レイカーズとダラス・マーベリックスによる一戦は、延長にもつれ込む激戦となり、レイカーズが119-110でマブスを下して4連勝を飾った(4勝1敗)。
ホームのアメリカン・エアラインズ・センターで戦ったマブスは、昨季の新人ルカ・ドンチッチを中心にレイカーズを攻めたて、第4クォーター残り6.4秒で3点をリード。だがタイムアウト明けのポゼッションで、レブロン・ジェームズがダニー・グリーンの3ポイントを演出して残り0.7秒でレイカーズが同点に追いつく。
延長に入ると、レブロンが2本連続でADことアンソニー・デイビスのダンクをアシストし、自らは3ポイントプレーを決め切り、レイカーズが7-0のラン。マブスはドンチッチのフリースロー2本と3ポイントで2点差まで追い上げるも、デイビスとレブロンのショットでマブスを突き放した。
レイカーズではレブロンがゲームハイの39得点に12リバウンド16アシストのトリプルダブルに4スティール、デイビスが31得点8リバウンド2スティール2ブロックと両輪が大活躍。さらにグリーンが14得点、エイブリー・ブラッドリーが11得点5リバウンド2スティール、この日から戦列復帰したカイル・クーズマがベンチスタートで9得点3リバウンドをマーク。
一方のマブスはドンチッチがトリプルダブル(31得点13リバウンド15アシスト)、クリスタプス・ポルジンギスが16得点9リバウンド、ドワイト・パウエルが14得点5リバウンド、デロン・ライトが12得点、ティム・ハーダウェイJr.が11得点。
この試合で注目を集めたのは、レブロンとドンチッチという新旧オールラウンダーによるマッチアップ。『NBA History』によると、レブロン(34歳と307日)とドンチッチ(20歳と247日)は、同じゲームの中で30得点10リバウンド15アシスト以上を記録した史上最年長(レブロン)と史上最年少(ドンチッチ)になったという。
「自分が生きてきた中で、誰かをインスパイアできるかなんてわからないものさ。俺としては、ゲームを正しいやり方でプレーしてきた。チームメートたちを巻き込み、純粋にゲームをプレーしてきたんだ。その中で、アメリカ以外で生まれ育った子(ドンチッチ)をインスパイアできるなんてね。きわめて特別なことだ」とレブロン。
対するドンチッチも「僕はずっと彼(レブロン)のことを追いかけてきた。彼ははじめから僕のアイドルだったんだ。彼と対決することができ、今夜のようなゲームができたことに加えて、彼からあんな言葉をもらえるなんて、僕からすれば本当に、本当に最高なこと」とうれしい瞬間となったようだ。
「僕らがこのゲームでやろうとしたことは、ルカに対してピック&ロールを仕掛けることだったんだ」とクーズマが明かしたように、レイカーズはドンチッチに対して何度もピック&ロールを仕掛けた。
「別に彼との1対1に夢中になっていたわけじゃない」とレブロンは語るも、『ESPN Stats & Info』によると、レブロンはスイッチでドンチッチがマッチアップ相手になった際、7投中5本(うち3ポイントが4投中4本)を決め切り、ドンチッチもレブロンがガードしていたシーンでは1本ながら3ポイントを着実に放り込んでいたという。
レブロンは自身よりも一回り以上も年齢が低いドンチッチについて、このように絶賛している。
「彼がすばらしい才能を持った若手なのは間違いない。俺は彼のゲームが大好きだ。ショットをクリエートできる能力もそうだし、チームメートたちを見つけるすばらしい視野を持っていることも好きだね。それこそ俺がこれまで成功をおさめてきたスタイルなんだ。俺はいつだって彼が正しくプレーできていると信じているよ」とメッセージを送っていた。
両選手が所属するレイカーズとマブスは、レギュラーシーズンで何度も戦うことになる。両チームが勝ち続けることができるならば、プレーオフで激突する可能性もあるだけに、今後の戦いぶりにも注目していきたい。
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