2021.09.23
今年のドラフト1巡目全体7位でシカゴ・ブルズから指名されたコービー・ホワイトは、トーマス・サトランスキーのバックアップポイントガードとして、ここまで全12試合に出場。
ブルズはここまで4勝8敗でイースタン・カンファレンス12位タイ。ホワイトは平均25.1分13.7得点3.4リバウンド2.3アシストを記録。フィールドゴール成功率37.1パーセント、3ポイント成功率31.6パーセントと、全体的に見れば特徴的な髪型を除いて強烈なインパクトを放っているわけではない。
だがここ2試合におけるホワイトはベンチからいずれもチームトップの得点を挙げており、平均26.5得点に3ポイント成功率54.2パーセントと絶好調。24本を放って実に13本も沈めている。
11月13日(現地時間12日)のニューヨーク・ニックス戦では、85-85で迎えた第4クォーターに大爆発。「シュートは良くなかったんだけど、最初の1本目が入ったことが良かったんだろうね。そこから僕はいいリズムに乗ることができたんだ」と明かしたとおり、ニックスへ集中砲火を浴びせていく。
ホワイトは第4クォーターだけでなんと7本もの3ポイントをリングへ突き刺し、12分間で23得点を奪取。ゲームハイの27得点を挙げて120-102とブルズに今季4勝目をもたらした。
NBAのルーキー新記録となる1つのクォーターだけで7本もの長距離砲を沈めたホワイトだが、オープンショットばかりではなく、なかには相手選手がしっかりと腕を伸ばしてくるタフショットもあったのだが、面白いようにリングへと吸い込まれていった。
すると15日(同14日)のミルウォーキー・バックス戦でもルーキーの勢いは止まらなかった。チームは115-124で敗れたものの、ホワイトはこの日もチームトップの26得点に5リバウンド3アシスト3スティールの大暴れ。堅守を誇るバックスに対して、ホワイトは13投中6本の3ポイントを放り込み、新たなNBAのルーキー記録を樹立したのである。
『StatMuse』によると、ホワイトはルーキーとして2試合連続で6本以上の3ポイントを成功させたNBA史上初の選手に。そして2試合で計13本も沈めた史上初のルーキーという称号を得た。
「彼は本当にすごかったよ」とジム・ボイレンHC(ヘッドコーチ)はホワイトを称賛すると共に、「このチームの何人かは、いいプレーを見せていたと思う」と選手たちを称えた。
ブルズは昨季リーグトップの60勝を挙げたバックスを相手に、同点9回、リードチェンジ13回という展開へと持ち込む奮闘を見せており、今後に向けてポジティブな要素を残していたと言っていいだろう。
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