2020.09.09
8月22日(現地時間21日、日付は以下同)。ロサンゼルス・クリッパーズがダラス・マーベリックスとのプレーオフ ファーストラウンド第3戦を130-122で制し、シリーズ戦績を2勝1敗とした。クリッパーズは23-23で迎えた第2クォーターに45-31と突き放すことに成功。その後マブスの反撃に遭うも、最終クォーターに37-28と引き離し、シリーズ2勝目を手にした。
この試合でカワイ・レナードはゲームハイの36得点に9リバウンド8アシスト2スティールと殊勲の働き。敗れた第2戦では第1クォーターに25-29と相手にリズムを与えたことを反省し、「俺たちは第1クォーターからこれまで以上にエナジーを持ち込んだ。彼らは第1クォーターで制したようなものだったから」と明かした。
クリッパーズではランドリー・シャメットが18得点、イビツァ・ズバッツが15得点6リバウンド、マーカス・モリスが14得点8リバウンド、モントレズ・ハレルが13得点を挙げるなど、計7選手が2ケタ得点をマーク。
一方のマブスはクリスタプス・ポルジンギスが34得点13リバウンド、4本全ての3ポイントを放り込んだセス・カリーが22得点3アシスト、ティム・ハーダウェイJr.が22得点6リバウンド、ドリアン・フィニー・スミスが11得点7リバウンド4アシスト。
ルカ・ドンチッチはトリプルダブル(13得点10リバウンド10アシスト)を挙げるも、第1クォーター残り4分27秒にハレルと絡んでもみ合いとなってダブルテクニカルファウルを食らい、第3クォーター残り約4分には左足首を痛めるアクシデント。
その後ベンチに戻り、第4クォーターはスタートから出たものの、本来の動きができずにベンチへと戻り、悔しそうな表情を浮かべながらチームメートたちの戦いを見守った。
ドンチッチが24日の第4戦に出場できるかどうかは、MRI検査の結果次第か。幸い、今季2度痛めて欠場した右足首ではなかったことで本人は試合後に「そんなに悪くはない。正直、今回痛めたのは左足首で、右側じゃない。ちょっと捻ったくらい。明日になればもっと詳しくわかるさ」と話しており、出場できる可能性もありそうだ。
そんな中、レナードと共にクリッパーズで2枚看板の一角を担うポール・ジョージのシューティングスランプが気になるところ。この2試合でフィールドゴール成功率21.2パーセント(7/33)、3ポイント成功率16.7パーセント(3/18)で平均12.5得点に沈んでいる。
だがドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は「私は心配してない。彼はすばらしい選手なんだ。シュートする方法を忘れたわけじゃない。そのうちまた入るようになるさ」とコメント。この試合は11得点ながら、9リバウンド7アシスト2スティールに加え、レナードに次ぐプレータイムを残していた。
そのレナードも「大丈夫さ。俺たちは第4戦からまたやり直すんだ。2、3試合続けてシュートが100パーセントで決まっても、シュートの調子がいいというわけじゃない。またやり直せばいいんだ。これはプレーオフ バスケットボールなんだから。彼は自信に満ちた選手だから、また取り戻すさ。俺たちがついてるんだから、大丈夫」と信頼を寄せている。
ジョージ自身、ショットの調子が良くないことは認めつつ、ショットの好不調で判断される選手ではないと言い切る。
「俺はジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)じゃない。シュートしてスコアすることが俺の特性ではないんだ。俺はコートの両エンドで効果的な働きができるということにプライドを持ってる。ショットが決まらない夜もあるけど、自分のゲームに影響を与えることは許されない」。
批判は承知のうえで、ジョージは「俺はポール・ジョージなんだ。他の誰でもない。俺を愛そうがそうでなかろうが、俺は俺なのさ」と話している。
とはいえ、自身がシューティングスランプに陥っていることは事実。「シューティング、スコアリングに苦しんでるのは確かだ。今夜のチームの勝利に影響を与えるほどじゃなかったのが救いだね」と本人も認めている。だがジョージはオールラウンダーという点が魅力でもある。
「俺がやることはスコアリングすることだけじゃない。俺は全てをこなそうとしているんだ。正しい方法でプレーしようとしてるし、パスもするし、ディフェンスやリバウンドだってしている。全てをこなしてるのさ。(ショットの面では)タフな時だけど、俺のショットの調子が悪い中、俺たちが今2勝1敗なのはいいことだ」。
絶好調であれば30、40得点することも可能なジョージ。マブスとしては、この男が調子を取り戻すまでに勝利を重ねておきたいところだろう。
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