2020.09.11
9月4日(現地時間3日、日付は以下同)に行なわれたデンバー・ナゲッツとのウェスタン・カンファレンス・セミファイナル初戦。ロサンゼルス・クリッパーズは約37分もの間リードを保ち、120-97でシリーズ先勝。
ナゲッツはユタ・ジャズとのファーストラウンドを第7戦まで競い合い、中1日でクリッパーズとのシリーズに臨まなければならず、ジャマール・マレー(33分22秒)を除く全選手の出場時間が30分未満となった。
一方のクリッパーズは、左ふくらはぎを痛めていたパトリック・ベバリーが6試合ぶりに戦列復帰。シーズン全体でケガ人が相次いだこともあり、33パターンもの先発メンバーで戦ってきたが、ここにきてベストメンバーがそろってきた。
「皆がそろうことができて最高さ。このシーズンをとおして俺たちは言っていることだけど、チームケミストリーを構築するにはいいことなんだ。今夜の俺たちはすばらしかったと思う。全てをこなし、皆で助け合っていた。エナジーも最高だったね」。
試合後にそう語ったポール・ジョージは19得点7リバウンド4アシスト2スティール、マーカス・モリスが18得点5リバウンド2スティール、モントレズ・ハレルが15得点、ルー・ウィリアムズが10得点4アシスト、ベバリーが8得点6リバウンド2アシストで勝利に貢献。
そして大黒柱のカワイ・レナードはフィールドゴール成功率75.0パーセント(12/16)という驚異的な確率でゲームハイの29得点を奪取。依然として好調を維持するレナードは、ダラス・マーベリックスとの1回戦から数えて7試合連続で29得点以上(平均32.3得点)を挙げており、フィールドゴール成功率は56.2パーセント(82/146)と抜群の安定感を誇る。
『StatMuse』によると、これまでプレーオフ初戦から7戦連続で29得点以上を記録したことがある選手は4人のみ。そのリストにはカリーム・アブドゥル・ジャバー(元ロサンゼルス・レイカーズほか/1970年)やマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか/1988年)がいるだけに、今年のプレーオフでレナードが見せているパフォーマンスは歴史的なレベルにあると言っていいだろう。
だがレナードが見据えるのはチャンピオンシップ獲得のみ。6日に行なわれるシリーズ第2戦に向けて、「あのチームは第7戦までもつれたシリーズを勝ち抜いてきたんだ。次はもっと準備して戻ってくると確信してる」と気を引き締めている。
高位安定のレナード擁するクリッパーズだが、ナゲッツにもマレーやニコラ・ヨキッチという爆発力のある選手がおり、そう簡単に引き下がるとは思えない。ナゲッツの猛攻をクリッパーズが返り討ちにすることができるのか。次戦にも注目していきたい。
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