2020.12.10
10月15日(現地時間14日、日付は以下同)にYouTubeへ公開された『The Ringer』の“スポーツガイ”ことビル・シモンズの「The Bill Simmons Podcast」に、ジャレッド・ダドリー(ロサンゼルス・レイカーズ)が出演。
キャリア13年目となった今季、レイカーズへ加入したダドリーは、レギュラーシーズンで平均8.1分1.5得点1.2リバウンド。プレーオフでも9試合のみの出場で平均3.4分と、コート上ではあまりプレーしなかったものの、ベテランとしてベンチやロッカールームで存在感を発揮し、初のNBAチャンピオンとなった。
ダドリーは番組内で「俺はブロンと『ザ・ラストダンス』を観たんだ。レブロンが大のジョーダン好きなのは皆が知ってるよね。俺たちは皆、彼を観て育ってきたんだ。俺たちはあのドキュメンタリーを毎週木曜と日曜に観てたよ。レブロンのジョーダンに対するリスペクトは、他とは比べられないものなんだ。彼はただ目を合わせて観たがってたよ」と明かした。
『ザ・ラストダンス』とは、シカゴ・ブルズが最後に優勝した1997-98シーズンを中心に、マイケル・ジョーダンやスコッティ・ピペン(共に元ブルズほか)、フィル・ジャクソンHC(ヘッドコーチ)、デニス・ロッドマン(元デトロイト・ピストンズほか)らを追いかけつつ、ジョーダンのキャリアを振り返る珠玉のドキュメンタリー。
ジョーダンに憧れてバスケットボールを始めたレブロン・ジェームズは、自身4度目の優勝を飾り、ジョーダンに次ぐ歴代単独2位となる4度目のファイナルMVPを獲得したのだが、15日に自身のインスタグラム ストーリーで“ホームワーク”として、ベッドからそのドキュメンタリーの映像を観ている動画を投稿していた。
プレーオフで数々の記録を保持するレブロンは、2017年に通算得点でジョーダン(5987得点)を超えて歴代1位(今季終了時点で7491得点)に到達した際、こんな言葉を残している。
「俺が23番を着用している理由はマイクなんだ。バスケットにハマったのもマイクのお陰。俺は彼が成し遂げてきたことを観てきたからね。彼を観て育ってきたんなら、彼はもう神様のような存在なんだ。だから俺は一度たりともマイクになれるだなんて思っちゃいない。彼のお陰で自分のゲームを磨き続けることができるのさ」。
現役最多となる4度のシーズンMVPとファイナルMVP、異なる3チームをチャンピオンへと導いたレブロンは、間違いなく歴代最高級の選手の1人。だが16年にクリーブランド・キャバリアーズで優勝後、「ジョーダンの亡霊を追いかけている」と話していたように、この男は選手としてまだゴールには到達していないのである。
だからこそ、レブロンはさらなる刺激を求めて『ザ・ラストダンス』を観ていたのだろう。来季の開幕時期は早くても来年1月ながら、レブロンのモチベーションが衰えることは決してない。
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