2020.12.14

レイカーズで悲願の優勝を経験したドワイト・ハワード「選手として僕個人が欲することすべてに犠牲を払った」

優勝の喜びをレブロンと分かち合うハワード[写真]=Getty Images
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「選手として僕個人が欲することすべてに犠牲を払ったよ」

 昨シーズン、古巣ロサンゼルス・レイカーズに2012-13シーズン以来となる復帰を果たし、悲願の優勝を経験したドワイト・ハワード。かつては現役ナンバーワンセンターと謳われた彼も、陽気な性格が時にコート内外でケミストリーを乱す原因となり、また試合では自分にボールを要求することでチームのファーストオプションであることを求め続けた。その結果、チームを転々としては各球団から獲得を渋られる選手となってしまっていた。

 しかし昨季は心を入れ替え、試合中に自分の役割に徹することに集中し、ベンチから出場してはディフェンスやスクリーンでチームに大きく貢献。コートに立っていない時間帯も率先して声を出してチームの雰囲気を盛り上げるなど、レイカーズにポジティブな影響を与えていた。

『Sixers Wire』によると、ハワードは自身の変化について言及したという。

「昨年、レイカーズでシーズンをスタートさせる時、このチームでやらなきゃいけないことがなんであろうと、それをこなすんだと自分自身に誓ったんだ。それにコート内外関係なく、人々が僕の性格に対してどんなふうに考えているのかはわかっていたよ」

 ハワードは続けて、「僕はその周囲の考えを変えたかったし、本当の自分を見せたかった。選手として僕個人が欲することすべてに犠牲を払ったよ。より多い出場時間、大きな役割、得点すること、ほかにも色々なことを。でもそれはチームの成功のためだったし、僕自身としても自分が“ドワイト”であることが必要だったんだ」と語る。チームの優勝のために多くの犠牲を払いながらも、持ち前の守備力などを生かして役割を全うできたのは、彼自身がアイデンティティを見失わなかったからだろう。そしてハワードは以下のように振り返る。

「そして自分はもう十分満たされてきたことに気が付いた。もうチームの勝利のために1人で30得点を稼ぐ必要はないし、チームを助けるために常にコートに立ち続ける必要もない。変化しなければいけなかったし、それこそが僕とチームを助けてくれたんだ。過去のような失態に流されることなく、自分のこれからの未来へと影響を与えることができたのがうれしいね」

 このオフシーズンではレイカーズとの別れが惜しまれる中、フィラデルフィア・セブンティシクサーズへと移籍。チャンピオンシップを経験して成熟したハワードが、ベテランとしてどのような活躍をしてくれるのかに期待していきたい。

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