2021.07.30
今シーズン、3年ぶりにプレーオフの舞台へと返り咲いたワシントン・ウィザーズ。新たに加入したラッセル・ウェストブルックのリーダーシップ、ブラッドリー・ビールの競争力、八村塁の成長などが輝き、ファーストラウンドで敗退になったものの、来季に可能性を感じさせるシーズンとなった。
しかし球団がより前進していくためには、組織内で改革が必要となる。ウィザーズは今季をもって契約が切れたスコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)と新たな契約を結ばず、来シーズンは新たなヘッドコーチにチームを託すことを選択した。
この決断に関して、ウィザーズのトミー・シェパードGM(ゼネラルマネージャー)は、球団内でのさまざまな意見を取り入れたうえで判断したと説明。「皆が残念がっていることもわかっている。私もつらいが、組織としてやるべきことは、いかにチームを常勝チームにするかだ」と、語っている。
対してウェストブルックは、ブルックス元HCを絶賛していた人物だ。彼らはオクラホマシティ・サンダー時代にタッグを組んでおり、今季も固い絆で結ばれていた。今回ウェストブルックの望みとは反した結果になったかもしれないが、シェパードGMはこれを機にチームとウェストブルックの間に問題が生じるとは考えていないようだ。『Hoops Rumors』をとおして、以下のようにコメントを残している。
「ラッセルは前へと進んでいく。これまでのラッセルのキャリアがそういった姿勢を示している。彼はサンダー時代にスコッティと素晴らしい時間を過ごしていた。だが異なるコーチのもとでMVPを勝ち取り、昨季も違う指揮官のいるチームでオールNBAに選出されていた。(ブルックス元HCの契約満了について)こういったことはビジネスであり、我々にとっては難しい決断を迫られる。だが決して揺るぎないこと、それはこのビジネスにおいて、変化とは常に起き続けるということだ」
常に高いレベルで競争が行われるNBAにおいて、トレードや解雇などの非情な決断が行われることは多々ある。ウェストブルックはブルックス元HCに全幅の信頼を置いていたとされるが、気持ちを切り替えて来シーズンもウィザーズをまとめてくれることだろう。
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