2021.11.22
11月9日(現地時間8日)。デンバー・ナゲッツはホームにマイアミ・ヒートを迎えた一戦を113-96で勝利し、今季戦績を6勝4敗とした。
ジャマール・マレーに加え、マイケル・ポーターJr.もケガのため欠く中、ナゲッツは昨季のMVPニコラ・ヨキッチが今季初のトリプルダブル(25得点15リバウンド10アシスト)に2スティール2ブロック、7本の3ポイントを沈めたウィル・バートンが25得点5リバウンド6アシスト、モンテ・モリスが14得点5アシスト、ジェフ・グリーンが13得点、アーロン・ゴードンが10得点7リバウンドをマークし、今季好調のヒートを撃破。
ところが、第4クォーター残り2分39秒の場面で事件は起こった。111-94でナゲッツがリードしていた中、ヨキッチがディフェンシブ・リバウンドをもぎ取り、ファストブレイクへ持ち込もうとしたやさき、ハーフコート付近でパスする際にコースを塞ぎに行ったマーキーフ・モリスが左腕と左肘で当てて強引に止めに行った。これに激高したヨキッチは、2、3歩の助走をつけて突進して背後から右腕と右肘をモリスへぶつけてコートへ倒してしまい、両チームは一触即発の状態に。
両チームの選手たちがコート中央付近へ集まってヨキッチを抑え込む中、ヨキッチとジミー・バトラー(ヒート)にテクニカルファウルが宣告。その後モリスのファウルはフレグラントファウルのタイプ2と判定され、ヨキッチは退場処分となった。
首を痛めていたモリスは、ヨキッチのハードファウルによって痛みが悪化してしまい、コートに倒れ込んでしまう。その後モリスは立ち上がって自力で歩いていったものの、突然背後から激突されただけにその衝撃は大きかったに違いない。
ロッカールームに戻ったモリスについて、ヒートのエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)が「彼は(首を)動かすことができている」と話すも、ヨキッチのハードファウルは「あれはきわめて危険でダーティーなプレーだった」と、当然のごとく非難していた。
このプレーについて、ヨキッチは「僕が悪かった。本当に悪かった」と切り出し、「自分自身を守る必要があると感じた。でももう片方の手が思わぬ方へと反応してしまった。ゲームを放り出してしまったんだ」と弁明。
試合終了時点で、ヨキッチに対する罰金処分あるいは出場停止処分が下されてはいないものの、危険なハードファウルだったことから、おそらくそのどちらか、あるいは両方の処分が下されることになりそうだ。
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