2022.02.11
ブルックリン・ネッツは、1月27日(現地時間26日、日付は以下同)にホームで行なわれたデンバー・ナゲッツ戦を118-124で落として今季2度目の3連敗。
イースタン・カンファレンスは上位6チームが2.5ゲーム差以内という団子レースとなっているとはいえ、一時は首位を堅持していたネッツはこの日の敗戦によって今季戦績が29勝19敗となり、4位へと転落した。
現在、ネッツはケビン・デュラントが左膝を痛めて戦線離脱しているほか、カイリー・アービングが新型コロナウイルスのワクチン未接種のためホームゲームを欠場。さらに26日のロサンゼルス・レイカーズ戦で38分22秒プレーしたジェームズ・ハーデンが左ハムストリングを痛めて欠場と、ビッグ3は誰も出場できなかった。
キャム・トーマスが25得点、パティ・ミルズが21得点6アシスト、ラマーカス・オルドリッジが18得点8リバウンドをあげるなど気を吐いたが、勝利には届かず。
そんななか、『ESPN』は27日にネッツがトレードデッドラインに向けてハーデンに関する申し入れを一切聞き入れることはないだろうと報じた。
今季のデッドラインは2月11日で、昨年ネッツと延長契約を結ばなかったハーデンは、来季契約(プレーヤーオプション)を破棄すれば今夏に制限なしフリーエージェント(FA)になることができる。
さらに、『Bleacher Report』は26日に“ハーデンがブルックリンでハッピーではない”と報じたこともあり、今季終了後の去就が注目を浴びていることは間違いない。
もっとも、ハーデンはレイカーズ戦終了後に「どの記事も俺には分からないね。もちろん、イライラしてはいる。けどそれは俺たちが健康体ではないからだ。ケガや新型コロナといったいろんな理由が重なっているからイライラする。この組織にいる皆がイライラしていると思う。だって俺たちは今よりもっといい戦績を残せていたと思うし、そうあるべきだからだ」と語り、そのウワサを否定。
そして「俺はただ勝ちたい。それに競争者なんだ。だから本当にムカつくね」と、ネッツで勝利を重ねてチャンピオンシップを勝ち取ることにフォーカスしていることを強調していた。
とはいえ、ハーデン、そしてカイリーが今季終了後に制限なしFAとなれば、ネッツのビッグ3体制が終焉を迎えることとなる。そして先日報じられたように、フィラデルフィア・セブンティシクサーズがサイン&トレードでハーデン獲得を狙ってくる可能性がある。
『ESPN』によると、ネッツのフロントはデュラント、ハーデン、カイリーによるビッグ3がそろいさえすれば、アンストッパブルなチームになると見ているという。そのため、少なくとも今季中にビッグ3を解体するつもりはなく、彼らならびにチームの選手たちがシーズンに集中できる環境を整えようとしたと言えるだろう。
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