2022.10.24
「いい感じだ。でも正直な話、俺は今夜のために入念な準備をしてきた。チームの皆が遠征し、試合をこなしている期間もトレーニングを続けてきたんだ。健康体になっていいシェイプを取り戻すためにね。そこにいた人たちが俺のことをプッシュしてくれたよ」。
ロサンゼルス・クリッパーズのトップスコアラー、ポール・ジョージが昨年12月下旬以来、約3か月ぶりに戦列復帰。右肘の内側側副靭帯損傷によって手術を受けた31歳のオールラウンダーは、3月30日(現地時間29日、日付は以下同)のユタ・ジャズ戦に出場して121-115の勝利に大きく貢献した。
第1クォーターこそ無得点に終わるも、1アシスト3スティールを記録。続く第2クォーターからはステップバックの3ポイントや流麗なドライブからレイアップを成功。
そして第3クォーターには一挙20得点を奪う猛攻を見せ、最大25点ビハインドの窮地を救う貴重な働きを見せた。最終クォーターでも6得点2アシストを残し、終わってみればゲームハイの34得点に6アシスト4スティール。
「12月の俺は、ただ痛いと感じていた。自分に必要とされていることができないと感じていたよ。シューティングは問題じゃなかった。俺はシュートできたし、キャッチ&シュートで貢献することもできた。でもプレーメイカー、ボールハンドラーを務めるには限界があった。それほどの痛みがあったんだ」。
昨年12月のことをそう振り返ったジョージは、懸命なリハビリと練習を重ねてきたことで「調子はいい。今は痛みもないんだ」と健康体を取り戻してコートへ帰ってきた。
「俺はまた戻ってプレーできるんだと常に楽観的だった。プレーオフを前に戻ってくることができるとね。いつも何かしらのケガを抱えてプレーしてきたから、どこまで悪化するのか、(復帰まで)どれだけ時間を要するのか分からなかった。けどチームの皆のことは励まし続けてきた。それは(シーズン中の)どこかで自分が戻れると思っていたからなんだ」とジョージ。
31日を終えた時点で、クリッパーズはウェスタン・カンファレンス8位の37勝39敗。7位のミネソタ・ティンバーウルブズ(43勝34敗)と5.5ゲーム、9位のニューオーリンズ・ペリカンズ(33勝43敗)とは4.0ゲーム離れていることから、このままの順位で4月13日から始まるプレーイン・トーナメントへ参戦することが濃厚。
クリッパーズが今季プレーオフへ出場するためには7位チームに勝利、あるいは9、10位チームによる一発勝負の勝者と戦って勝たなければならないのだが、ジョージが復帰したことでクリッパーズの戦力が増したことは言うまでもない。レギュラーシーズン最終盤でエースが復帰したことで、ポストシーズンでクリッパーズが注目を浴びることになるかもしれない。
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