Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンのスプラッシュブラザーズ復活により、NBAファイナル進出まであと3勝のところまで到達したゴールデンステイト・ウォリアーズ。ダラス・マーベリックスと対峙するウェスタンカンファレンス・ファイナルの第1戦では、ホームの大歓声を後押しに112-87の圧勝劇を演じ、次戦以降に弾みをつけた。
どこからでも得点できる強力なバックコートとリーグトップの組織力を有するウォリアーズだが、唯一の弱点としてインサイドの層の薄さが度々指摘されてきた。ドレイモンド・グリーンとケボン・ルーニーの献身的なパフォーマンスにより、集中砲火される事態には至っていないが、セカンドユニットにバックアッパーとして数えられる選手は控えていない。
直近のマーケットで補強することもできたはずだが、ウォリアーズのボブ・マイヤーズゼネラルマネージャーは、『NBA.com』のインタビューでその理由をこう説明した。
「リーグは今、サイズの重要性を強く認識しています。しかし、センタースポットにおけるサイズ(高さ)よりも、ポジションのサイズ(スペース)の方が重要だと考えています」
「我々にとって、最高のオプションは存在しなかったのです。そして、我々にはジェームズ・ワイズマンという選択肢がありました。彼は順調で、復帰すればすぐにでも起用できたし、縦方向のスペースで我々を助けてくれると思っていました。しかし、現実は異なり、彼のリハビリはマーケットの締め切り後に落ち着きました。結果として、我々は不利な立場となり、その頃には市場にオプションは残っておらず、我々はそれを受け入れて前に進むしかなかったのです」
「もちろん、サイズは未だ重要であることに変わりはありません。しかし、ルーキーは信じられないほど堅実な選手で、それはしばしば見落とされている。よりサイズが求められるときは、ドレイモンドとルーニーがカバーできることを示しています」
「彼らはとても優れた選手です。身長は決して高くはないですが、多彩で、柔軟性に富み、非常にスマートです。我々は解決策を見出しています。それが機能し続けるか、それにより勝ち星が続くかを引き続き見守っていければと思います」
マイヤーズGMの指摘のとおり、ルーニーの貢献度は看過されがちなポイントのひとつと言える。スティーブ・カー不在時にアシスタントコーチのマイク・ブラウンがHC代行を務めた際、ウォリアーズはスモールラインアップでメンフィス・グリズリーズに挑んだ。しかし、カリーやグリーンは、それにより発生した問題を解決するべく、すぐさまルーニーをスターターに戻すよう進言。こうしたエピソードからは、ルーニーに対する主力選手からの信頼の厚さが伺える。
また、グリーンは陰のMVPと言っても過言ではないほど印象的な活躍を継続している。2017年に最優秀守備選手を受賞したグリーンは、選手個人の得失点差を示すプラス/マイナスのスタッツにおいて、プレーオフ平均7.16点プラスをマーク。大敗を喫したメンフィス・グリズリーズとの第5戦を度外視すれば、その数字は12.3得点まで跳ね上がる。
文=Meiji
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