2022.07.10

ウィザーズ残留の道を選んだビール…「再契約したのはここで勝てると信じているから」

ウィザーズと再契約を交わしたビール[写真]=Getty Images
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 7月7日(現地時間6日)、ワシントン・ウィザーズはチーム一筋10年のブラッドリー・ビールと契約を締結したと正式発表した。ビールは来シーズン、3640万ドル(約50億円)のプレーヤーオプションを保持していたがこれを破棄。新たに5年2億5100万ドル(約341億円)のマックス契約(リーグが定めた上限での契約)でウィザーズに残る道を選んだ。

 9日にはビールが記者会見に出席。ジェネラルマネージャーのトミー・シェパード、ウェス・アンセルドJr.ヘッドコーチも同席するなか、「19歳の誕生日にウィザーズは僕を指名してくれた。それまでの人生で最高の日だったよ。そして10年後の今日、同じような気持ちになっている」と、チームに対する思いを語っている。

「ドラフトされた日から、この街は僕を受け入れて見守ってくれた。僕が良いときも悪いときも愛をくれた。もういい歳だと言われるけど、29歳になったばかりさ。まだまだこれからだと思っている」

 ウィザーズと再契約した理由については「ただ勝ちたい。とにかくこのチームで優勝したい」と語気を強めた。

「これまで様々なインタビューで語ってきたけれど、ワシントンと再契約したのはここで勝てると信じているからだ。あとは選手たちが一丸となって努力を積み重ねていくことだよ。個人の数字は関係ない。いかにすべての試合で勝利を手にするか、それが僕のゴールさ」

 また、会見へ姿を見せていた両親への感謝も語ったビール。「今ここにいる両親なくては、僕はここにたどり着けなかっただろうね。ボールにすら触れていなかったかもしれない。バスケやお金の大切さなど、すべてを教えてくれた。こんな両親に恵まれたことが僕の一番の幸福だ」。

 ビールが入団した2012-13シーズン以降、最高成績はプレーオフ1回戦勝利と優勝のチャンスをつかめていないウィザーズだが、この再契約で今後も彼を中心に据えたチーム作りに舵を切ったことになる。腹をくくったビールとウィザーズにとって、望むのは悲願の優勝だ。

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