2022.09.16
7月26日(現地時間25日)。ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードのインタビューが『The Rose Garden Report』へ公開された。
これは先週開催されたキャンプ時に記者の前で話したもので、リラードは昨夏の東京オリンピックでプレーしていた期間にここ数年悩まされてきた腹部の痛みによって思うようにプレーできなかった。
アメリカ代表はケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)やジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)、ドリュー・ホリデー(ミルウォーキー・バックス)らの活躍もあって東京オリンピックで金メダルを獲得。
リラードも金メダルを手にし、昨季を迎えたものの、昨年末を最後に戦線離脱し、腹部の手術を受けたことでキャリア初の長期離脱。昨季はキャリアワーストとなる29試合の出場に終わり、チームもウェスタン・カンファレンス13位の27勝55敗で9シーズンぶりにプレーオフを逃した。
「俺はどれほど悪化していたのか把握していなかった。もう4年半も向き合ってきたから、さらに悪化するかもしれなかった。でも俺は依然として50得点できたし、いい動きをすることだってできていた。ただ、試合後に家へ帰ると(腹部が)ふくらんで、まるでベースボールみたいになっていた。その腫れは大きくなっていたんだ。で、翌朝起きると(腫れが)引いて、また次の日もそうなっていった。その症状と戦っていたんだ」。
腹部の痛みについてそう振り返ったリラードは、昨季29試合の出場に終わったとはいえ、それでも平均24.0得点4.1リバウンド7.3アシストを残しており、今夏には新たに2年の超巨額な延長契約を結んで2025-26シーズン(翌26-27シーズンはプレーヤーオプション)まで契約下に入ることとなった。
ブレイザーズは昨季ウェスト下位に沈み、ポストシーズンの連続出場も8シーズンで途絶えたものの、今夏は上々の動きを見せて戦力アップに成功。
ドラフト1巡目7位でガードのシェイドン・シャープを指名し、トレードで即戦力フォワードのジェレミー・グラントを獲得すると、フリーエージェント(FA)戦線でユスフ・ヌルキッチ、アンファニー・サイモンズ、ドリュー・ユーバンクスと再契約し、ゲイリー・ペイトン二世が新たに加わった。
そしてリーグでも数少ないフランチャイズプレーヤーの1人となったリラードは「俺は100パーセントの健康体だ」と自信を見せていた。
「プレーすること、良好ではなかった状態から休息できた。それに『俺たちは勝たないといけない。俺はいいパフォーマンスをしなければ』という重荷からもいったん離れることができた。それがちょっとストレスになっていた。この8か月間くらいで、そういったことを考えずにできたことで、俺のマインドはクリアになった。フィジカル面でもいい状態にある」。
ブレイザーズでトップスコアラーを務めてきたリラードにとって、今季は自身の実力を再び見せつけてプレーオフへと返り咲くことが必須。そしてプレーオフを勝ち上がり、ポートランドへチャンピオンシップをもたらすべく、心機一転で究極のゴールに向けて再始動するだけに、是非とも注目していただきたい。
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