2022.08.22

NBAファイナル敗退を味わったテイタム「もう3、4日間ずっと、家にいるだけだった」

テイタムがファイナル敗退直後を振り返った[写真]=Getty Images
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 8月22日(現地時間21日、日付は以下同)。『Bleacher Report』のテイラー・ルックスと、ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムによるインタビューが公開された。

 キャリア5シーズン目となった昨季、テイタムはセルティックスをNBAファイナルへと導き、マイアミ・ヒートとのイースタン・カンファレンス・ファイナルではシリーズ平均25.0得点8.3リバウンド5.6アシストを残し、今年から新設された同シリーズのMVPに選出。

 意気揚々とゴールデンステイト・ウォリアーズとのNBAファイナルへ臨んだ24歳のフォワードは、シリーズ初戦で13アシストを記録して勝利に貢献。第3戦では26得点6リバウンド9アシストの活躍でセルティックスは2勝目をマーク。

 ところが、シリーズ第4戦からチームは3連敗。テイタムは第4、5戦でも20得点以上を残すも、その3試合で計15ターンオーバーを喫し、アンドリュー・ウィギンズを中心とするウォリアーズの堅守の前に沈黙してしまい、2勝4敗でシリーズを終えた。

「あの敗戦から3、4日間というもの、僕は惨めだった。本当さ。意気消沈してしまって、そこから抜け出すのに少し時間がかかった。そこからは人生を楽しみ、息子や家族と一緒に過ごしていたんだ」。

 テイタムはNBAファイナルで敗退した当時のことをそう振り返ると、さらにこうも続けていた。

「辛かったよ。僕はものすごくのんびりした印象を与えてきた。皆は僕がどれだけバスケットボールに時間を費やしてきたか、どれほどたくさん練習してきたかを理解しているかは分からない。……けどあの時は本当にタフだった。だって自分の全てを注いできたんだから。まるで自分が燃え尽きてしまったような感じだった。何も残っていなかったし、僕らはそれだけ接戦を演じてきたんだ」。

 昨季の頂上決戦は、ウォリアーズの4勝2敗で幕を下ろしたものの、決して一方的な展開ではなく、1試合の中にも互いのランがあり、最終的にウォリアーズが、セルティックスの仕掛けたランに対抗してやり返したことで最後の3戦を制する形になったと言っていい。

 そうした競り合いを落としてしまっただけに、テイタムは「食欲もわかなかった。誰とも話したくなかった。それにどこにも行きたくなかった。もう3、4日間ずっと、家にいるだけだった」と大きなショックを受けていたようだ。

 ただ、時間は誰にも止まってはくれない。すでに今季のスケジュールも発表されており、セルティックスは10月19日の初日にフィラデルフィア・セブンティシクサーズとの開幕戦が組まれている。

 ファイナルまでたどり着き、NBAチャンピオンまであと2勝に迫りながら敗れたショックはそう簡単に拭い去ることなどできない。その悔しさを忘れ去るにはやはり勝利しかない。

 今季テイタム擁するセルティックスが、昨季のリベンジを果たして球団史上18度目のチャンピオンになることができるのか。リーグ全体の注目ポイントの1つと言っていいだろう。

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