2023.10.23
メンフィス・グリズリーズは、1月21日(現地時間20日、日付は以下同)のロサンゼルス・レイカーズ戦に121-122で惜敗し、連勝が11でストップ。フランチャイズ史上新記録を樹立することはできなかった。
それでも、22日を終えた時点で今シーズンも31勝14敗という好成績を残しており、ウェスタン・カンファレンス2位という好位置にいる。グリズリーズはオールスターガードのジャ・モラントを筆頭に、デズモンド・ベインやジャレン・ジャクソンJr.、ディロン・ブルックス、ブランドン・クラークといった有能な選手たちがそろっている。
今回注目したいのは、このチームを支える職人たち。ウェスト上位のチームでローテーション入りしている実力者なのだが、グリズリーズにはオフェンシブ・リバウンドのスペシャリスト(スティーブン・アダムズ)と堅実さで群を抜く司令塔(タイアス・ジョーンズ)がいる。
先発センターのアダムズは、キャリア10年目のビッグマン。211センチ120キロという屈強な肉体を持ち、在籍2年目の今シーズンもモラントらのドライブコースを作り出すスクリーンやペイントエリアのディフェンスやリバウンド、ボックスアウトで真価を発揮する。
今シーズンはここまで41試合の出場で平均26.9分8.6得点11.4リバウンド2.3アシスト1.1ブロックにフィールドゴール成功率60.6パーセント。オフェンシブ・リバウンドは平均5.0本、合計206本でいずれもリーグトップ。
さらにオフェンシブ・リバウンド獲得率でも19.7パーセントでトップに君臨。『StatMuse』によると、この数字は1995-96シーズンにシカゴ・ブルズのデニス・ロッドマン(元デトロイト・ピストンズほか)が残した19.9パーセント以来の高確率となっている。
一方のグリズリーズ在籍4年目のジョーンズは、183センチ88キロのポイントガード。今シーズン、自己最高となる平均23.5分10.8得点に2.3リバウンド4.7アシスト1.0スティールを残す26歳は、なんと言っても堅実さが光る。
今シーズンはアシストとターンオーバーの比率で5.3を記録。これはワシントン・ウィザーズのモンテ・モリス(5.89)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのケボン・ルーニー(5.38)に次いでリーグ3位。
驚くべきなのは過去4シーズンの実績だ。ミネソタ・ティンバーウルブズに在籍していた2018-19シーズンにNBA記録の7.0を残すと、グリズリーズ加入後も順に5.2、5.5、6.4と、いずれもリーグトップの数値をたたき出している。
選手層の厚いグリズリーズでプレータイムを確保する両選手。決してアダムズがオフェンシブ・リバウンド、ジョーンズはプレーメーキングだけに特化した選手ではないものの、このチームでそれぞれの役割を忠実にこなし、数多くの勝利に貢献していることは間違いない。
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