2023.05.29
5月21日(現地時間20日、日付は以下同)。デンバー・ナゲッツとロサンゼルス・レイカーズによる「NBAプレーオフ2023」のウェスタン・カンファレンス・ファイナルは、会場をレイカーズのホーム、クリプトドットコム・アリーナへ移して第3戦が行われた。
だが2連勝スタートを切ったナゲッツが敵地でも好調な滑り出しを見せ、第1クォーターを終えて32-20と圧倒。なかでも第2戦の最終クォーターだけで23得点(計37得点)をマークしたジャマール・マレーが序盤から面白いようにショットを決め、最初の12分間だけでフィールドゴール成功率80.0パーセント(8/10)の計17得点と躍動。
続く第2クォーターで、レイカーズはオースティン・リーブスの15得点などで追い上げ、前半を終えて58-55と3点差まで縮めたものの、マレーはこのクォーターでも13得点を奪い、前半だけで30得点をマーク。
マレーは第2戦の第4クォーター、第3戦の第1、第2クォーターで計53得点と圧巻のパフォーマンスを披露。『NBA History』によると、1998年のプレーオフ以降、3つのクォーターで挙げた得点としてはマレーの53得点が最多だという。
もっとも、マレーは第3クォーターでデニス・シュルーダーをはじめとするレイカーズのタフなディフェンスの前にフィールドゴール5本すべてミスして無得点。ニコラ・ヨキッチがこのクォーター途中で4ファウル目を喫してベンチへ下がるという窮地を迎えるも、ナゲッツはケンテイビアス・コールドウェル・ポープが3本の長距離砲を沈めるなど12得点でチームをけん引。
最終クォーターではレイカーズの八村塁が9得点、第3クォーターでこのシリーズ初の3ポイントシュートを決めたレブロン・ジェームズが7得点3アシストを残すも、ナゲッツはヨキッチが15得点、マレーが7得点を残したことに加え、マイケル・ポーターJr.にブルース・ブラウン、ジェフ・グリーンのタイムリーな長距離砲も決まって点差を広げて、最終スコア119-108でこの試合を制した。
ナゲッツはマレーがこの日もゲームハイとなる37得点に7リバウンド6アシスト2スティール、ヨキッチが24得点6リバウンド8アシスト、コールドウェル・ポープが17得点2スティール、ブラウンが15得点5リバウンド5アシスト、ポーターJr.が14得点10リバウンド6アシストをマーク。
3連勝を飾ったナゲッツは、フランチャイズ史上初のNBAファイナル進出まであと1勝とした。シリーズ第4戦は23日。崖っぷちに追い込まれたレイカーズとしては、なんとか一矢報いたいところ。だが『ESPN』によると、NBAプレーオフで0勝3敗に陥ったチームはこれまで0勝149敗と、ここから4連勝でシリーズを制したチームは皆無という厳しいデータがある。
今年のウェスト決勝はナゲッツの4戦負けなしのスウィープで決着がついてしまうのか。それともレイカーズがシリーズを引き延ばすのか。両チームによる次戦の攻防に注目だ。
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