ナゲッツとのファイナル初戦を落としたヒート…得点源ヒーローが第2戦で復帰か？

　6月2日（現地時間1日、日付は以下同）。マイアミ・ヒートは敵地ボール・アリーナへ乗り込み、デンバー・ナゲッツとの「NBAファイナル2023」の初戦へ臨み、93－104で敗れた。

　ヒートはジミー・バトラーのプルアップジャンパーと長距離砲で試合序盤に5－4のリードを手にするも、ナゲッツはアーロン・ゴードンが屈強な肉体と高い身体能力を駆使してアグレッシブに攻め立て、ジャマール・マレーも高確率にショットを決め切るなど主導権を握っていき、ヒートは最大24点ビハインドを背負うことに。

　そうしたなか、13得点7リバウンド7アシストのバトラー、26得点13リバウンド5アシストを残したバム・アデバヨ、5本の3ポイントシュートを決めて計19得点5アシストをマークしたゲイブ・ビンセントがなんとか加点。

　さらにベンチから積極的なボールプッシュで引っ張ったカイル・ラウリーが11得点5リバウンド5アシスト、攻防両面で奮戦したヘイウッド・ハイスミスが18得点2スティール。

　だが211センチのニコラ・ヨキッチ、208センチのマイケル・ポーターJr.、203センチのゴードンが並ぶナゲッツのフロントラインの前にショットがなかなか決まらず、ヒートはチーム全体でフィールドゴール成功率40.6パーセント（39／96）、3ポイントシュート成功率33.3パーセント（13／39）と不発。

　この日はマックス・ストゥルースがフィールドゴール10本（そのうち9本が3ポイントシュート）をすべて落として無得点に終わり、チーム全体でフリースローを獲得したのはハイスミスの2本のみ。『ESPN Stats & Info』によると、これはNBAプレーオフ史上最少記録になったという。

　そんななか、この日に『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が、ミルウォーキー・バックスとのファーストラウンド初戦で右手の中指と薬指を骨折し、手術を受けていたタイラー・ヒーローに関する現状を報じた。

　4月22日に骨折した右手を手術していたヒーローは、現在ワークアウトで復帰に向けて前進している段階。当初の復帰時期は8日の第3戦だったのだが、ここにきて5日の第2戦で復帰できる可能性が浮上。

　とはいえ、約1カ月半もプレーオフの試合から遠ざかっているだけに、ヒーローが復帰後にすぐさまスターター、ローテーションで長時間も起用することはさすがに難しいか。

　それでも、レギュラーシーズンでバトラー、アデバヨに次ぐ平均20.1得点に5.4リバウンド4.2アシスト、チームトップの平均3.0本もの長距離砲を37.8パーセントの確率で決めてきただけに、ヒーローの復帰が近づいていることはヒートにとって朗報だろう。