2023.08.27
NBAはサマーリーグを終え、トレーニングキャンプ開始まで残すところ約2ヶ月となった。球団はルーキーや若手の実力を測り、いよいよロスター構築の最終段階へと突入していく。
フリーエージェント(FA)もカイリー・アービング(ダラス・マーベリックス)の再契約や、フレッド・バンブリードのヒューストン・ロケッツ加入など、ビッグアナウンスが相次いだが、市場にはまだ来季の契約を待つ実力者が多数存在する。
『The Athletic』でシニアコラムニストを務めるジョン・ホリンジャーは、未だFA市場に在籍する有力選手をリストアップ。本稿でその中から一部選手を抜粋してご紹介する。
Top remaining free agents by BORD$:
1. P.J. Washington (R)
2. Christian Wood
3. Kelly Oubre
4. Hamidou Diallo
5. Derrick Jones, Jr.
6. Javonte Green
7. Jaylen Nowell
8. Terence Davis
9. Will Barton
10. Justise Winslowhttps://t.co/kBhAOIyuav— John Hollinger (@johnhollinger) July 23, 2023
※制限付きFA
しかし、スタッツ面では大きな成長こそ見られないものの、得点意欲や課題とされていたディフェンスは確実に向上。平均得点もキャリアハイの15.7得点を記録している。
ルーキー契約が終わり、制限付きFAのワシントンだが、インサイドに実力のある若手が必要な球団からの関心があるのは間違いない。しかし、ホーネッツには十分なキャップスペースがあることから、ホリンジャーはオファーシートへのマッチが最有力とし、来季もホーネッツ残留の見解を示している。
しかし、ウッドの火力がリーグでも指折りであることに疑いの余地はない。ロケッツ時代のパフォーマンスは言わずもがな、2022−23シーズンもスターターとしての起用は17試合、平均プレータイムも25.9分という状況下において、16.6得点、7.3リバウンド、スリーポイント成功率37.6パーセントと、上々の成績を残した。
パワーフォワードとセンターのどちらでもプレーでき、強力なオフェンスに機動力と、フロントコートでの影響力は十分に証明されている。1700万ドル(約24億円)のサラリーを支払え、インサイドの得点が欠如している球団は、前向きに獲得を検討したい選手である。
好調時には20点台後半から30点台を叩き出すウーブレだが、得点に伸び悩む日もあり、レギュラーシーズンの平均スリーポイント成功率は、キャリアで一度も36.0パーセントを超えたことがない。また、オンボールディフェンスには定評がある一方で、オフボールでは注意が散漫になるシーンが散見され、守備網に穴を開けることも。
しかし、得点効率こそ改善の余地があるが、昨シーズンは初の平均20.0得点オーバーを記録。27歳でキャリア全盛期に入り、1200万ドル(約16億9300万円)と比較的に手頃な実力者であることから、来季の所属先に困ることはないだろう。
しかし、ディアロは過小評価されている選手の1人で、有望なベンチスコアラーとして開花するポテンシャルを秘めている。2022−23シーズンの36分換算のスタッツは、18.9得点7.0リバウンド2.0アシストフィールドゴール成功率57.3パーセントを記録。見込みのないスリーポイントや、わずか58.8パーセントのフリースロー成功率は早急にバージョンアップする必要があるが、大胆なディフェンスによる貢献も決して少なくない。
アウトサイドシュートがなく、スペーシングが期待できないため、適当な球団はアップテンポなチームだろう。正しく起用できれば、市場価値以上のパフォーマンスが見込めるかもしれない。
文=Meiji
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