2024.02.04

アウォード選出のための“65試合出場”にハリバートンは「馬鹿げたルールだと思うけど…」

ペイサーズで主軸を務めるハリバートン[写真]=Getty Images
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 インディアナ・ペイサーズのタイリース・ハリバートンは、今シーズンここまで37試合に出場して平均32.5分22.8得点4.1リバウンド1.1スティールにリーグトップの12.0アシストという好成績を残している。

 1月26日(現地時間25日、日付は以下同)には2月19日にインディアナ州インディアナポリスにあるゲインブリッジ・フィールドハウスで開催される「NBAオールスターゲーム2024」のスターターにも選ばれ、2年連続でオールスター入りを飾った。

 ただ、1月上旬に左ハムストリングを負傷したことで1月は計10試合を欠場。31日のボストン・セルティックス戦で復帰し、3試合連続で出場しているものの、出場時間制限がかけられており、直近2試合は計6アシストに終わっている。

 昨夏に新たなCBA(労使協定)が適用されたことで、NBAは今シーズンからMVPやオールNBAチームへ選出されるためには、レギュラーシーズン82試合のうち最低でも65試合以上に出場しなければならない。

 50試合を終えた時点で、ハリバートンはすでに13試合を欠場。もし今後オールスターガードが18試合以上を欠場してしまうと、いくら個人成績で見事な数字を残せたとしても、アウォード選考外となってしまう。

 2月1日に『The Athletic』へ公開された記事のなかで、ハリバートンは30日の練習後にこう話していた。

「馬鹿げたルールだと思う。リーグにはたくさんの選手たちがいるのにね。けどこれはオーナー陣が望んでいること。だから選手として、僕らは自分たちにできる限り、65試合に出場して自分たちの仕事を果たさなきゃいけない。そう、つまりそれこそ僕がやるべきことであり、自分の体をケアしてプレーできるようにしないといけない。僕のほかにもこの問題に直面している選手たちがいると思う」

 ハリバートンは今シーズン終了後の結果によって、昨夏結んだマックス額の延長契約が変動することとなる。というのも、今シーズンにオールNBAチーム入りできれば、5年総額2億4500万ドル(約362億6000万円)以上の超巨額契約を手にするのだが、落選した場合は5年総額2億450万ドル(約302億6600万円)へダウンしてしまうからだ。

 4日を終えた時点でペイサーズはイースタン・カンファレンス6位の27勝23敗。4年ぶりのプレーオフ進出を目指すうえで、ハリバートンの存在は不可欠なだけに、チームとしてもこの男が健康体を維持してくれることを願っているに違いない。

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