2024.02.26
デトロイト・ピストンズのセンター、アイザイア・スチュワートが、2月15日(現地時間14日)に開催されたフェニックス・サンズとの試合前に、対戦相手のドリュー・ユーバンクスを暴行した疑いで逮捕された。
『TMZ』の報道によれば、フェニックスの地元警察は試合開始の約1時間前、『フットプリント・アリーナ』の駐車トンネルにおいて事件が勃発したと述べており、現場に到着した警察官が目撃者に証言を求めると、両選手がアリーナに到着した際に口論になり、それが火種となって暴行に発展したという。
「目撃者によると、スチュワートがユーバンクスを殴打し、軽傷を負わせた現場で口論が激化したと言います。両者はセキュリティによって引き離され、喧嘩は終了しました」
警察はその後、スチュワートを暴行の疑いで逮捕し、出頭命令を発行。同選手は程なくして釈放されたが、警察の捜査は継続中のようだ。
ピストンズもこの事件を認識しており、「何が原因で起こったのかの情報を収集しており、NBAと地元当局への対応を進めています」とコメントしている。
スチュワートの弁護士であるアレックス・スピロは、この状況が誇張されたものだと確信しており、『TMZ』に対して「逮捕されたのではなく、切符を切られただけであり、この件が棄却されることに期待しています」と返答。また、同弁護士は、スチュワートは手錠をかけられることなく、出頭命令を受け取った後に釈放されたと付け加えている。
一方、サンズ側はケビン・デュラントがこの事件に言及しており、「不幸な出来事」としてチームメートをサポートした。
「兄弟愛を示すべきだろう。ですが、同時に人々が揉め事に巻き込まれるのも理解している。リーグではこのような事態を避けようとしており、乗り越えられることを望んでいる。僕らは皆、ドリューを支持している」
スチュワートは、2020年のドラフトで16位指名を受けたワシントン大学出身のビッグマン。今シーズンは34試合でスターターを務め、平均11.0得点、6.8リバウンド、3ポイント成功率37.4パーセントを記録しており、昨年夏には4年総額6400万ドル(96億2000万円)の契約延長を締結し、若きピストンズの中心選手として将来が期待されている。
しかし、荒くれ者な一面があらわになったのは、今回が初めてではない。スチュワートは2021年のロサンゼルス・レイカーズ戦におけるリバウンド争いの際、レブロン・ジェームズから顔面に肘打ちを受けて激昂し、2試合の出場停止処分が下された過去がある。
コート上でのヒートアップは一部で理解が示されることがあるものの、試合前の衝突はスポーツマンシップに大きく反するものだろう。スチュワートにはアンガーマネージメントを怠らず、球団の最下位脱出にエネルギーを投じてほしい。
文=Meiji
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