2024.03.14
NBAにおける“アメリカの大学”と言えば、デューク大学やケンタッキー大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)またはマイケル・ジョーダンの出身校であるノースカロライナ大学などの名門校を思い浮かべることだろう。しかし、令和の時代では、八村塁の出身校であるゴンザガ大学も、このラインアップに割って入る存在となった。
ゴンザガ大学は、NBAで10人以上の卒業生が現役として活躍している数少ない学校のひとつである。1989年からブルドッグス(ゴンザガ大のチーム名)でのコーチングキャリアを貫き、約25年間も長期政権を築くマーク・ヒューHCは、監督として83.5パーセントの勝率を誇る一方、自身のコーチングにより選手のキャリア形成を大きく手助けし、教え子たちの活躍を誇らしく見守っていることだろう。
それはサラリーにも表れており、『Fadeaway World』によれば、ゴンザガ大学はリーグで3番目にサラリーの高い選手を輩出しており、高級取りの選手トップ150のうち、5名が同校出身だという。トップ150内にゴンザガ大学より多くの選手を抱えているのは、冒頭で言及したデューク大学(13名)とケンタッキー大学(12名)のみ。そして、UCLAも人数ではゴンザガ大学と肩を並べているという。
また、ゴンザガの実力の証明には八村塁も一役買っている。ロサンゼルス・レイカーズの背番号28は、昨夏のフリーエージェントで3年5100万ドル(約75億4100万円)の契約を結び、キャップヒットでトップ100入りを果たした。現在14試合連続のスターター出場となっており、その間の平均スタッツは15.4得点、3.9リバウンド、スリーポイント成功率38.3パーセントをマーク。プレーオフ進出が必須条件となるレイカーズにおいて、欠かせない存在となっている。
この調査によると、ゴンザガ大の歴代選手の平均キャップヒット額は1620万ドル(約23億9600万円)だという。また、元ブルドッグスの現役選手10名のうち、6名は『247Sports』 のランキングでトップ25に選出されなかった。
過去8年間で9名の1巡目指名選手を送り出したゴンザガ。八村塁の後輩たちは今後もリーグで安定感のある活躍と成長ぶりを見せてくれることだろう。
文=Meiji
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