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ドレイモンド・グリーンが現役引退を示唆…キャリアは残り2年か「次の準備を始めることが重要」

キャリア13年目を迎えるウォリアーズのグリーン [写真]=Getty Images

 ゴールデンステイト・ウォリアーズはこの夏、王朝を築いた一時代に終止符を打った。絶対的コアメンバーだったクレイ・トンプソンがキャリアで新たなステージを築くべく、ダラス・マーベリックスへの移籍を決断。球団の代名詞だった“スプラッシュブラザーズ”および“ビッグ3”は解体され、ベイエリアの戦士たちは新時代へと突入する。

 しかし、ウォリアーズの変革は序章に過ぎない。ステフィン・カリーはすでに36歳で、2025-26シーズンをもって現行契約が終了。残念なことに、残された時間はお世辞にも多いとは言い難い。

 それは大黒柱のドレイモンド・グリーンも同様だ。来シーズンでキャリア13年目を迎える23番も選手としてのピークは過ぎ去っており、NBA生活の出口が見え始めている。

 グリーンはアトランタ・ホークスやミネソタ・ティンバーウルブスで活躍したジェフ・ティーグ氏がホストを務めるPodcast『Club 520』に出演した際、リーグで残された時間について言及した。

「自分はキャリアの終わりに向かっている。13年目に突入するんだ。おそらく、あと2年ぐらいかな。次のステップの準備を始めることが重要なんだ。ただ、一部の選手はキャリア3年目に入ったばかりでPodcastをどうすべきか考えているだろう? やっていることは素晴らしいと思うし、自分がやりたいことを見つけるのも素晴らしいと思うけど、キャリア3年目で何も成し遂げていない状態だと、誰も話を聞きたいとは思わないよ」

 カリーがゲームに変革をもたらしたのであれば、グリーンもまた、バスケットボールのパワーフォワード像を変えた選手と言えるだろう。ゲームの流れを冷静に分析し、チームに得点と堅守、エナジーをもたらすために自己犠牲を払い続けるグリーンは、その高いバスケットボールIQと献身性で球団に4つのチャンピオンリングをもたらした。しかし、攻守において総合力の高いエリートクラスのプレーメーカーであるグリーンも、近年はアスレチック能力が低下。ダーティーなプレーが目立ち、悪循環によるフラストレーションから度重なる処分を受け、チームへの影響力も低下している。

 グリーンはウォリアーズと2025-26シーズンまで契約を結んでおり、2026-27シーズンはプレーヤーオプションを所有。キャリアが残り2年だとした場合、彼はオプションを破棄してユニフォームを脱ぐことになる。

 また、“次のステップの準備”という発言の内容も気になるところだ。グリーンはオフコートの活動としてPodcast『The Draymond Green Show』を展開。2年前から始動したYouTubeには約950本の動画が投稿されており、その辛口なコメントは度々ニュースにも取り上げられてきた。

 彼のパーソナリティとバスケットボールへ対する理解度からはスポーツアナリストの素質を感じずにはいられず、引退後は『NBA on TNT』の名物であるシャキール・オニール(ロサンゼルス・レイカーズほか)氏やチャールズ・バークレー(フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)氏の後継者として、セカンドキャリアが控えているのかもしれない。

文=Meiji

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