2024.07.30
ゴールデンステイト・ウォリアーズは、ステフィン・カリーを中心にクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンというドラフト時からチームで成長を続けてきたビッグ3を中心とした布陣で計4度の優勝を成し遂げた。
だが今夏のFA(フリーエージェント)戦線で、ウォリアーズは6チーム間のサイン&トレードの末にトンプソンがダラス・マーベリックスへ移籍。その大型トレードでバディ・ヒールドとカイル・アンダーソン、さらには制限なしFAのディアンソニー・メルトンとも契約を結ぶことに成功。
とはいえ、トンプソンが移籍したことで、10年以上も一緒にプレーし、2015年から2019年にかけて5年連続でウェスタン・カンファレンスを制してNBAファイナル進出、2022年にもプレーオフを制してリーグ制覇したビッグ3時代は終焉となった。
7月8日(現地時間7日)に『ESPN』へ公開されたマリカ・アンドリューズ記者とのインタビューで、カリーは「多くの人たちは僕らの王朝時代が2019年に終わったと見ていた。…でも2022年に逆境へ立ち向かい、僕らはチャンピオンシップを獲得した。約12年間のうち11年で、僕らは一定のコアを中心に築き上げたチームでやってきた」と話していた。
カリー、トンプソン、グリーンの3選手が最後までウォリアーズのユニフォームを着用してプレーし、キャリアを終えることはできなかったものの、3選手が互いを見事に補完し、最高のケミストリーを作り出して覇権争いに参戦し続けたことは、現代NBAではレアケースと言っていい。
その点についてはカリーも同じことが再現されることはないと見ているようだ。
「(僕らのようなことがまた起こるとは)思えないね。だってこのリーグで選手たちをキープしていくことはものすごく難しいことだから。選手たちの動きが激しいんだ。自分とクレイ、ドレイモンド、僕らは長い間、お互いのことを見事に補完し合ってきた。僕らはそれぞれで違ったものを持ち込んできた」
現在はラスベガスでアメリカ代表のトレーニングキャンプに臨んでいるカリー。パリオリンピックで念願の“オリンピックデビュー”を飾る予定のスーパースターにとって、ウォリアーズ一筋でNBAキャリアを終えるプランが変わることはない。
「キャリアで1つのチームにずっといること。しつこいかもしれないけど、これがどれだけ難しいことかは分かっている。けど僕はベイ(エリア)が大好きだし、ここがホームだと思っている。その思いが変わることは決してない」
今シーズンでウォリアーズ在籍16シーズン目を迎えるカリー。まずは今月下旬に開幕が迫る夏の祭典に向けて、コンディションを整えて欲しい限りだ。
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