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バークレーやシャック出演の現地人気番組、継続なるか…カリーやヤニスも訴えに参加

放映権争いに伴い、人気番組が存続の危機にある(写真は2017年のもの) [写真] = Getty Images
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 7月23日(現地時間22日)、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(以下「WBD」)は、傘下のTNTスポーツによるNBAの試合放映権について他の放送局からの入札に応じたことを発表した。現地メディア『Bloomberg』によれば、WBDは放映権の交渉において現行契約のマッチング権利条項を駆使し、既に合意が成立しているアマゾン・ドット・コム(以下「アマゾン」)と同額にあたる年間約18億ドル(約2,800億円)を提示する意向を明らかにしたという。

 現地のNBA放映権は、これまで放送契約を結んでいるESPNとNBCに加え、TNTスポーツに代わりアマゾンが新たに11年契約を締結すると報じられており、『Bloomberg』によればアマゾンとNBAの契約は署名寸前にある模様。放映権に関して、現地ファンの間でことのほか話題になっているのが、TNTスポーツの人気番組『インサイド・ザ・NBA』が終了の危機に瀕しているという事実である。

 1989年に放送が開始された同番組は、スポーツキャスターのアーニー・ジョンソンJr.がホストを務め、ケニー・スミス(元ヒューストン・ロケッツ他)、チャールズ・バークレー(元フェニックス・サンズ他)、シャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズ他)がそれぞれ現役引退後にメインキャストとして仲間入りし、ハーフタイムや試合後にスタジオで繰り広げられるトークや名物企画で絶大な人気を博している。

 TNTスポーツがNBAの放映権を失う可能性がある現在、主にSNSで同番組の継続を訴える運動が活発化している。その中には各界の著名人が同番組の継続を訴える動画も流れており、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)やヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)も参加している。ヤニスは同番組への思いを次のように語った。

「僕は普段あまりメディアに触れないんだけど、『インサイド・ザ・NBA』は間違いなくテレビで見たいと思う番組のひとつだよ。純粋に面白いから、5分や10分だけでも見るようにしているんだ。バスケットボールに関する番組だから、という理由だけではなくて、彼らの掛け合いが本当に楽しいんだ」

 番組の主要人物であるバークレーは、TNTスポーツのNBA放映権が来年で終了することを理由にテレビ業界引退も宣言している。TNTスポーツが放映権獲得に成功すれば、この決断にも変化が出るだろう。長い歴史と人気を誇る番組の行方に全米の注目が集まっている。

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