2023.10.13
カナダ代表は、7月28日(現地時間27日、日付は以下同)に行われたパリオリンピックのグループA予選ラウンド初戦でギリシャ代表を86-79で下し、白星スタートを切った。
試合はカナダが最大16点差をつけ、一度もリードを許すことはなかったものの、ギリシャは34得点5リバウンドを奪ったヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)が猛威を振るい、試合時間残り1分4秒で2点差まで詰め寄る。
だがそこからシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)が加点して4点差へ広げる。その後もアデトクンボのフリースロー1本で3点差になるも、ジャマール・マレー(デンバー・ナゲッツ)のフリースロー2本でリードを5点としてカナダが逃げ切った。
カナダではRJ・バレット(トロント・ラプターズ)が23得点4リバウンド3アシスト、ギルジャス・アレクサンダーが21得点5リバウンド7アシスト2ブロック、ディロン・ブルックス(ヒューストン・ロケッツ)が14得点5リバウンドをマーク。
ブルックスは23分38秒のプレータイムで3ポイントシュート成功率75.0パーセント(3/4)を残すも5ファウルで退場となったのだが、出場時間帯における得失点差でチーム2位の+24と、持ち前のディフェンス面でも活躍。
「だからチームという言葉がある。1人じゃないんだ。僕らは一丸になって、それぞれの仕事をこなした。ヤニスをガードするのは簡単なことじゃない。ディロン、ルー、ドワイトがベストを尽くし、ずっと彼に対してプレッシャーをかけていた。簡単にできることじゃないんだ。チームとして、僕らは今夜自分たちの仕事をやり切ったんだ」
バレットがそう話したように、カナダはブルックス、得失点差で+26を残したルーゲンツ・ドート(サンダー)、ビッグマンのドワイト・パウエル(ダラス・マーベリックス)らがアデトクンボ相手に奮戦。
ジョルディ フェルナンデスHC(ヘッドコーチ/ブルックリン・ネッツHC)はブルックスの働きを称えていた。
「ディロンのことが本当に誇らしい。ディフェンス面だけじゃない。ルー・ドートとともに、彼は(昨年3位に入った)ワールドカップでベストなペリメーターディフェンダーだったが、彼はオフェンス面でもすごく効果的なんだ」
ブルックスは、カナダ代表でともに先発としてプレーするドートについて「僕らは常に自分たちのマッチアップ相手について話すんだ。彼はガード、僕はビッグマンといつも対峙する」と切り出し、こう続けていた。
「僕らは互いにスイッチできるし、複数のポジションを守ることだってできる。だからどうやって守るかを話し合っているんだ。僕はいつも彼のプレーを見て、どのようにして守っているのか見ている。プロとしてディフェンスを向上するうえで学ぶことができるんだ。昨年、僕らはたくさん見てきたから、今年は本当に優れたタンデムになっている」
そのカナダが30日に戦う相手は、初戦でスペイン代表を下したオーストラリア代表。この試合でも相手の得点源をスローダウンすべく、ブルックスとドートはそれぞれの役割を遂行していくに違いない。
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