2024.08.09
このオフにさいたまブロンコスへ移籍した松井啓十郎。“KJ”のニックネームでも知られる元日本代表が以前からの知り合いであるアメリカ代表ヘッドコーチ、スティーブ・カーに直談判して実現したのがアメリカ代表合宿の取材だった。
7月、合宿地のラスベガスに降り立ったKJは、早速カーとの再会を果たす。加えてKJが通っていたモントロスクリスチャン高校の後輩にあたるケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)とも旧知を温めた。
KJはカーHCが用意してくれた席で4日間、間近で練習を見学することになる。一般のメディアは2階席からの取材となるが、KJはプレーヤーの汗が飛んできてもおかしくない1階の“特等席”でスーパースターたちの動向をチェックした。
オリンピックではNBAで普段使っているボールと違うものが採用されています。これまでのオリンピックや国際大会でボールになじめずに苦労しているプレーヤーが多かったのですが、カリーは縫い目に合わせてシュートしたり、逆にあえて外して打ったりとか、結構細かいところの調整をしていました。カリーにとって初めてのオリンピックですので、準備にぬかりはないようです。
アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)は五輪期間中に23歳になる若手ですが、将来を嘱望されている存在。競争心もありますし、ハンドラーとしても起用があるでしょう。また、ディフェンスがアグレッシブなことも期待される部分ですが、FIBAの笛に慣れていないこともあり、ファウルトラブルに要注意です。
年齢的にも今大会が五輪の最後だと思っているようですし、それだけに気合の入れ方がすごいと言えます。合宿の初日のレブロンの動きを見たら、十分準備してきたことがわかりますし、万全なコンディションで大会に入れると思います。
練習中もディフェンスのローテーションやオフェンスのセットについても細かいところを確認していました。ただ、それでシリアスになりすぎないところがレブロンのすごいところ。練習中にジョークを言ったりして、雰囲気作りにも気を配っていたのが印象的です。
KDのシュートは対戦相手の脅威になることに疑う余地はないと思います。ステップバックの長さが他のNBAプレーヤーと比べても長いので、フェイダウェイで打たれてしまったら止めようがないと言えます。フランスの(ビクター)ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)でも止めることは難しいでしょう。
ただ、6月に負った右ふくらはぎの肉離れのため合宿では別メニューで調整、大会前の強化試合4試合をすべて欠場しました。それでもカーHCの信頼は厚く、彼の本領が発揮されるのは大会序盤ではなく、決勝トーナメントに入ってからかもしれません。
華やかなロスターにあって、SGのホワイトの役割は相手のエースを抑えるというあまり目立たないポジション。でもホワイトはボール運びもできますし、シュート力もあるだけにチームのスパイス的な存在になると思います。
遅れてチームに参加した分、コミュニケーションやコンビネーションが心配とも言えます。ただし代表にはセルティックスのチームメートとなる(ジェイソン)テイタムや(ドリュー)ホリデーがいるので、問題ないでしょう。
一方で、あまり自分でプレーメイクする感じではなく、他のプレーヤーに預ける感じもします。ただ、オープンになれば自分でも3ポイントを打てますから、当然ノーマークにするわけにはならないと思います。
ハリバートンは現在24歳。4年後のロサンゼルスオリンピックではアメリカ代表の主力となっているはず。そのようなプレーヤーをロスターに入れておくにも、アメリカが強い理由かもしれません。
ボールに慣れていないからか強化試合でターンオーバーが目立つような気もしますが、それはそれほど問題ないでしょう。スーパースター軍団だけに誰がコートに立っても戦力が低下することはないと思いますが、テイタムのようなプレーヤーがベンチにいることでコーチ人は心強いはず。ユーティリティプレーヤーとしてアメリカの金メダル獲得に十分貢献できるはずです。その役割がテイタムであるというのは、やっぱり贅沢な布陣であると言わざるを得ません。
ライバルとなると言われているフランスにはルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)、セルビアにはニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)といったNBAを代表するセンターがロスター入りしています。彼らを自由にプレーさせないためにもエンビードの役割は大きいでしょう。 また、シュートが入らなくなったり、オフェンスのリズムが悪くなったら、ローポストのエンビードに一度ボールを入れて、チームのリズムを整える事も考えられます。
「うまいな−」と思わず口に出してしまうのがホリデーです。やっぱり目についたのがディフェンスでマークマンにきっちりついていきますし、またヘルプディフェンスのうまさも見せてくれました。試合の大事なところで絡んでくるキーパーソンになるかもしれません。
ホリデーは東京オリンピックの金メダルメンバーではありますが、代表経験が抱負というわけではありません。しかし、チームメートからのリスペクトを得ていますし、なぜ最優秀守備選手賞を取ったことがないことにみんな驚いていますし、彼がオフェンスにやられてしまっても仕方がないと思われるのではないでしょうか。
どんなに豪華な布陣であってもゲームではボールを1個しか使いません。セルフィッシュな部分を見せず、ボールを共有させる潤滑油的な役割も期待されていると思います。
大きな武器であるリバウンドについては、彼がゴール下にいるだけでウイングは相手がシュートを打ったタイミングで走れるはず。ADのような派手さはありませんが、チームのリズムを整えたりADのサポート役をしたりと、華やかなチームにあってロールモデルのような存在。アメリカ代表で同じ役割を担うホリデーやホワイトのインサイド版と言えます。
もちろんポストアップして確実に点を取れます。加えて、オフェンスリバウンドをねじ込んだり、アリーウープを叩き込んだりすることも得意で、だからこそダブルダブルのスタッツを残せるのでしょう。
31歳になりベテランの域に踏み入れたAD。個人的なプライドもあると思いますが、レブロンのようにアメリカのために金メダルを獲得するようフォア・ザ・チームの精神を見せてくれれば、プレーヤーとしてさらに一皮むけるのではないでしょうか。
確かにそれだけに特化してブッカーを起用するのはもったいない気がしますが、金メダルを獲得することにフォーカスすればやはり欠かせない切り札です。尊敬するコービー・ブライアント(元レイカーズ)を彷彿させる滑らかなドリブルやシュートをパリでも見せてほしいと思います。
楽天モバイルなら
追加料金0円でNBAが楽しめる!【PR】
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」を契約すると、通常4,500円(税込)の「NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル」で何と追加料金0円でNBAを楽しめます。
携帯キャリアを乗り換えず、「デュアルSIM」としての契約もおすすめ。最安料金は1,000円(税込)以下! 世界トップのバスケをお得に観戦できるチャンスをお見逃しなく。
八村塁の活躍を見逃すな!
世界最高峰のNBAを観るなら
WOWOWオンデマンドで【PR】
「WOWOWオンデマンド」とは、テレビやBS視聴環境がなくてもWOWOWのコンテンツを月額2,530円(税込)で楽しめるサービスです。
2024.08.09
2024.08.08
2024.08.07
2024.07.30
2024.07.24
2024.07.11
2024.08.04
2024.08.04
2024.08.01
2024.07.31
2024.07.29
2024.07.29