13時間前

ウォリアーズの最多勝コーチとなったスティーブ・カー「組織としての強さを反映している」

ウォリアーズで指揮を執るカーHC[写真]=Getty Images
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 ゴールデンステイト・ウォリアーズは、3月16日(現地時間15日、日付は以下同)にホームのチェイス・センターでニューヨーク・ニックス相手に97-94で競り勝ち、7連勝を飾った。

 そしてこの日スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はレギュラーシーズン通算558勝(302敗/勝率64.9パーセント)とし、アル・アトルズ(557勝518敗/勝率51.8パーセント)を超え、フランチャイズ史上最多勝コーチとなった。

 アトルズはウォリアーズで14シーズン指揮を執り、1975年に優勝を経験。現役時代にはポイントガードとしてウォリアーズで11シーズンをプレーし、1976年から1997年にかけてエグゼクティブも務めたウォリアーズのレジェンド。

 2019年に功労者としてバスケットボール殿堂入りしたアトルズは、2024年8月に87歳で他界しているのだが、ニックス戦の勝利後、アトルズの未亡人も含めた“アトルズ・ファミリー”が駆けつけ、カーの偉業を祝福。

 ロッカールームでそのアトルズ・ファミリーと選手たちと一緒に記念写真も撮影したカーは、試合後にこう話していた。

「アトルズ・ファミリーからゲームボールを授与されたことは最高の瞬間だった。彼らがいてくれたことは光栄で、本当に美しいものだった。こんなことが起こるなんて今でも不思議に思えるけど、この記録は私がここにやって来てから過ごした11年間における組織としての強さ、安定性、タレントレベルを反映している」

 マーク・ジャクソン前HCがプレーオフチームへ押し上げた2014年5月にその後任としてウォリアーズ入りしたカーHCは、現在もチームにいるステフィン・カリードレイモンド・グリーン、さらにはクレイ・トンプソン(現ダラス・マーベリックス)やアンドレ・イグダーラケビン・デュラント(現フェニックス・サンズ)、アンドリュー・ウィギンズ(現マイアミ・ヒート)、ハリソン・バーンズ(現サンアントニオ・スパーズ)らを率いて計6度のNBAファイナル進出を飾り、4度の優勝を手にしてきた。

 また、ウォリアーズはカーHCの功績を称えるべく、名将フィル・ジャクソンHCや、アメリカ代表でカーHCの下でアシスタントコーチ(AC)を務めたエリック・スポールストラHC(ヒート)、ウォリアーズでACをこなしてきたマイク・ブラウン(前サクラメント・キングスHC)とウィリー・グリーン(現ニューオーリンズ・ペリカンズHC)たちがメッセージを発していた。

 カーHCが指揮を執るウォリアーズは、17日を終えてウェスタン・カンファレンス6位の39勝28敗。2シーズンぶりのプレーオフ進出に向けて、18日にデンバー・ナゲッツ戦に臨んでいる。

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