2025.05.24

ナゲッツがデイビッド・アデルマンACを指揮官へ昇格…POでは暫定HCとしてチームをけん引

暫定HCとして今季のPOを戦い抜いたアデルマンAC[写真]=Getty Images
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 今シーズン、4月上旬にマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)を解任し、デイビッド・アデルマンAC(アシスタントコーチ)を暫定的な指揮官としてプレーオフに臨んでいたデンバー・ナゲッツ。オフシーズンに入り新たなHCを探す計画を進めていたが、その仕事は早くも完了したようだ。

 現地メディア『ESPN』によると、ナゲッツはアデルマンACをHCに昇格させる形で意見がまとまったという。球団社長のジョシュ・クロエンケ氏は新しいGM(ゼネラルマネージャー)の決定には時間がかかると語った一方、アデルマンのコーチとしての手腕を高く買い、早くも指揮官に指名している。

 確執が報じられていたマローンHCとカルビン・ブースGMの両方をプレーオフ直前に解雇し、リーグを驚かせたナゲッツ。混乱のなかで指揮を任されたアデルマンだったが、ロサンゼルス・クリッパーズとの1回戦は4勝3敗で勝ち切り、続く西地区1位のオクラホマシティ・サンダーとのシリーズは第7戦まで持ち込んだ。

 2002年からコーチングキャリアを開始したアデルマンは、2017年からナゲッツのACを担い、NBAでは初めてHCに挑戦することに。クロエンケ氏は「外部から誰かを連れてくることも考えたが、(アデルマンACが持つ)人間関係の結束力を目の当たりにした。この組織で向かう方向、そして選手たちの力を最大限に引き出すための大きな要因になると思う」と、新たな指揮官を評価している。

 初優勝に貢献した主力陣の契約金が重くのしかかり、選手層の調整もオフシーズンの大きな課題となるナゲッツ。フロント陣やアデルマンHC、そして新たに迎えるACは、ニコラ・ヨキッチらを軸とするチーム編成にどのような変化を加えるだろうか。

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