2025.05.24

PO自己最多得点を更新したシアカムは油断大敵の構え…元同僚アヌノビーとの対戦にも刺激

怒涛の勢いで得点を重ねたシアカム(中央)[写真] = Getty Images
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 5月24日(現地時間23日)、「NBAプレーオフ2025」イースタン・カンファレンス決勝の第2戦が開催。敵地で第1戦を制したインディアナ・ペイサーズが迫るニューヨーク・ニックスを振り切り、114-109で貴重な2勝目をつかんだ。

 ペイサーズは試合序盤からフォワードのパスカル・シアカムが好調なスコアリングを披露し、プレーオフ自己最多の39得点に加え5リバウンド3アシストをマーク。3ポイントシュートやポストプレーなど多彩なスキルセットでゴールを奪い、第2戦での勝利に大きく貢献した。

 現地メディア『ESPN』によると、シアカムは第2戦に向けて「流れに身を任せることはできない」とチームメートに語っていたようだ。「波は高すぎても、低すぎてもダメだ。僕の声を聴きたいと言ってくれる選手たちに恵まれたことを感謝しないと」と、持ち前のリーダーシップをいかんなく発揮している。

 トロント・ラプターズで優勝を経験しているシアカムは、比較的若手の多いペイサーズにとっても頼れる存在であり、エースのタイリース・ハリバートンも「僕らは彼にパスを送り続けて、ビッグショットに次ぐビッグショットを決める素晴らしい仕事をしてくれた」と賞賛のコメントを送っている。

 このシリーズ、シアカムはラプターズ時代の仲間であるOG・アヌノビーとマッチアップしており、この組み合わせがさらに自身を刺激しているという。「トロントから移籍していった僕らが、このレベルで戦える状況にあるのは素晴らしいこと。モチベーションはもちろん上がる。なぜなら、彼(アヌノビー)がどれだけハードな競争者であるかを知ってるから」。

 アウェーで2勝を手にしたことで、シリーズ突破に向けて大きな一歩を刻んだペイサーズ。26日からはホームのインディアナポリスでニックスを迎え撃つことになるが、シアカムが周囲に波及させる“油断大敵”の意識を持ち続け、2000年以来となるファイナル進出に近づいてもらいたい。

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