2025.05.25

「彼はまるでファウルの境界線に住んでいる」ナゲッツ前HC、SGAのプレーを賞賛

オクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(左) [写真] = Getty Images
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 5月25日(現地時間24日、日付は以下同)、オクラホマシティ・サンダーは敵地ターゲット・センターで行われる「NBAプレーオフ2025」ウェスタン・カンファレンス決勝第3戦でミネソタ・ティンバーウルブズと対戦する。シリーズを2勝0敗としているサンダーは、敵地でも勢いに乗り3勝目を狙う。

 今シーズンのMVPに選出されたサンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(SGA)は、第1戦で31得点、第2戦で38得点とオフェンスでチームを牽引した。類稀なスコアリング能力に加えてファウルコールを誘発することに長けているSGAは、第1戦で14本(うち11本成功)、第2戦で15本(うち13本成功)のフリースローを獲得している。

 SGAの対するディフェンスで次々とファウルがコールされることにより、ウルブズの選手も苛立ちを隠せていない。第1戦ではアンソニー・エドワーズがSGAに向かってボールを投げつけテクニカルファウル、第2戦ではジェイデン・マクダニエルズがSGAを突き飛ばしてフレイグラント1をコールされている。ファウルを誘うプレーが多いことから、SGAは「フリースロー商人(free-throw merchant)」をしばしば揶揄されている。

 今シーズン終了直前までナゲッツのヘッドコーチを務めていたマイケル・マローンがこの試合にコメンテーターとして登場し、SGAのプレーについて言及した。

「今のリーグで最も優れたオフェンス能力のある選手を止めることは、ほとんど不可能だ。多くの場面で、シェイはコンタクトの瞬間に腕を引っ掛けてファウルを引き起こしてくる。彼はファウルの芸術家なんだ。ディフェンスは自分を上手くコントロールし、少しアグレッシブにプレーしながらも、審判がどこで笛を吹くか読まなければならない。でも、彼はまるでファウルの境界線に住んでいるかのような選手だから、止められない。15回もフリースローラインに立つなんて、簡単にできることではない」

 SGAに対する表現を「フリースロー商人」ではなく「ファウルの芸術家(foul artist)」と賞賛し、シェイに対するディフェンスの困難さを語ったマローン。第1戦直後に行われたウルブズの記者会見では、エドワーズがジュリアス・ランドルに対してスタッツ表を見せて笑い合う場面があったが、もしかしたらSGAのフリースロー試投数を見ていたのかもしれない。

 ウルブズはSGAの巧みなプレーに対してどのような対策を講じることができるか。第3戦以降の試合に注目したい。

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