2025.05.25

ウォリアーズHCがシーズンを振り返る…デュラント獲得の狙いやバトラーについて言及

ジミー・バトラー(左)獲得の経緯を語ったカーHC(右) [写真] = Getty Images
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 5月22日(現地時間21日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのHC(ヘッドコーチ)を務めるスティーブ・カーがポッドキャスト番組『Tom Tolbert Show』に出演。昨シーズンのウォリアーズを振り返ったカーは、苦戦していたシーズン前半について次のようにコメントした。

「僕たちは全くうまくいっていなかった。まだシーズンは終わっていないにも関わらず、水中で息ができないような感覚だったよ。勝率は5割を下回っていたし、“これはダメだ”と思うような状況が長く続いていた」

 開幕直後こそ12勝5敗と好調な滑り出しに成功していたウォリアーズだったが、シーズン中盤にかけて失速し、一時はプレーオフ進出も危ぶまれた。しかし、2月のトレードデッドライン直前にマイアミ・ヒートからジミー・バトラーを獲得すると状況は一変し、最終的にカンファレス準決勝まで駒を進める快進撃を見せた。同番組の中でバトラー獲得の経緯を語ったカーは、度々報道されてきた通り、当初はケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)を獲得する意図があったことも認めている。

「僕たちがケビン・デュラントを獲得しようとしていたことは、もう周知の事実だと思う。でも、それは実現しなかった。ある日、マイクが僕に電話をしてきて“トレードでジミー・バトラーを獲得する。彼のことは僕が保証する。僕は彼と3年シカゴで共にプレーしたんだ。あいつは勝負師だよ”って言ってきたんだ」

 現在ウォリアーズでGM(ゼネラルマネージャー)を務めるマイク・ダンリービーJr.は現役時代、2013-14シーズンから2015-16シーズンまでの3年間、シカゴ・ブルズでバトラーとチームメートだった。元チームメートとして太鼓判を押したGMの言う通り、バトラー獲得以降のウォリアーズは水を得た魚のように勝率を伸ばした。

 カーは、バトラーの魅力について「ディフェンスの名手だが、デニス・ロッドマン(元シカゴ・ブルズ他)のような選手ではない」とし、次のように賞賛している。

「僕は、このチームがディフェンス面で大きく改善したのは、バトラーがオフェンスを上手くコントロールしたおかげだと思っている。彼はターンオーバーせず、オフェンスをきっちりと終えてくれるんだ。そのおかげで、ハーフコートディフェンスをしっかりセットできるようになった」

 大一番での勝負強さで“プレーオフ・ジミー”の名を馳せたバトラーだが、名将はその堅実なプレーを評価している。プレーオフが佳境の中で気が早いが、来シーズンのウォリアーズにも注目したい。

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