2025.05.31

3ポイント中心の時代は終わり?…サンダー、ニックス、ペイサーズの共通点が話題に

NBAファイナル進出を決めたサンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(右) [写真] = Getty Images
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 5月29日(現地時間28日、日付は以下同)、オクラホマシティ・サンダーは「NBAプレーオフ2025」ウェスタン・カンファレンス決勝でミネソタ・ティンバーウルブズを下し、ファイナル進出を決めた。イースタン・カンファレンス決勝は、30日終了時点でインディアナ・ペイサーズニューヨーク・ニックスを相手に3勝2敗と一歩リードしている。

 今シーズンの王者となるのはサンダー、ペイサーズ、ニックスの3チームまで絞られた形となるが、このプレーオフの戦績に関して現地メディア『ClutchPoints』が興味深いデータを紹介しており、話題を集めている。

 同メディアによると、今シーズンの3ポイント試投数における上位5チームは、1位から順にボストン・セルティックス(1ゲームあたりの3ポイント試投数48.2)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(同42.4)、シカゴ・ブルズ(同42.0)、クリーブランド・キャバリアーズ(41.5)、ウルブズ(39.9)であり、全チームが既にプレーオフから姿を消している。

 ひと足先にファイナル進出を決めたサンダーの試投数はリーグ10位(同38.8)であった。また、チームの中で最も3ポイントの平均得点数が多いシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(SGA)の1試合あたりの3ポイント成功数は2.1本であり、これはリーグ全体の67位にあたるという。

 また、今シーズンにおける3ポイント成功数でリーグ上位10人に入った面々の中には、サンダー、ニックス、ペイサーズの選手が1人も含まれていない。1位に輝いたアンソニー・エドワーズ(ウルブズ)の320本に対し、唯一3チームの中で上位20人に食い込んだタイリース・ハリバートン(ペイサーズ、218本/13位)でも100本以上の差がついている。

 このデータを解釈すると、サンダーをはじめ現在プレーオフの頂点を競っている3チームは「3ポイントに依存しなくても勝てる」ということを証明している最中ともとれる。2010年代以降、ステフィン・カリー(ウォリアーズ)、クレイ・トンプソン(ダラス・マーベリックス)、デイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)といった3ポイント巧者が時代を彩ってきたが、少しずつ新たな時代に移行しているのかも知れない。

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