2018.12.25

連敗止めたい三遠ネオフェニックス、制空権を握って前回対戦の再現へ

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

三遠ネオフェニックスvs川崎ブレイブサンダース(@豊橋市総合体育館)
12月26日19時5分

 三遠ネオフェニックスの連敗は「2」に伸び、前々節の時点で今季最多だった“借金”はさらに増えて「8」となった。ジョシュ・チルドレス効果どころか、そのチルドレスが出場した試合はここまで7戦全敗という皮肉な状況だ。

 もっとも、チルドレス自身は十分な働きを見せている。前節の富山グラウジーズ戦も1戦目は17得点14リバウンドをマークし、2戦目は21得点10リバウンド8アシストとあわや“トリプルダブル”の活躍ぶり。それにもかかわらずチームは勝負どころで踏ん張ることができず、1戦目では富山の追撃をかわし続けていたが残り38秒にひっくり返され、2戦目は逆にビハインドから迫り続けながらついに追いつけなかった。明るい材料を挙げるとすれば、10試合2ケタ得点のなかった川嶋勇人が2戦とも2ケタに乗せたことくらいだ。

 対する川崎ブレイブサンダースは、地区2位同士の激突となった名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦で1勝1敗。ニック・ファジーカスを出場停止で欠いた1戦目は、その影響か前半で28得点しか奪えず、後半にバーノン・マクリンのポストプレーで猛追したが、2点差まで迫った残り2秒でマクリンがフリースローを1本外して万事休す。2戦目も前半はリードを許したが、第3クォーター以降はファジーカスと藤井祐眞の奮闘で競り合いに持ちこみ、延長の末に1戦目の借りを返した。今季初めてベンチ登録されたバンバ・ジュフの攻守にわたる活躍も勝因の1つだ。

 第5節以来約2カ月ぶりの顔合わせとなるが、前回は6連敗中だった三遠がロースコアゲームを制した。リバウンドで苦しむ試合も少なくない三遠だが、その試合では計46リバウンドと制空権を握っている。前節でオフェンスリバウンドからの得点も目立ったマクリンを、攻守ともにペイントエリアに入りこませないことが重要。今回も川崎戦で連敗を止めることができるか、そのカギを握るのは外国籍選手2人と太田敦也だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・三遠(ヘッドコーチ:藤田弘輝)
ジョシュ・チルドレス
寺園脩斗
川嶋勇人
長谷川智伸
渡邊翔太
太田敦也
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
鈴木達也
菅野翔太
ウィリアム・マクドナルド
田渡修人

川崎ブレイブサンダース(ヘッドコーチ:北卓也)
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
辻直人
谷口光貴
長谷川技
ニック・ファジーカス
バンバ・ジュフ
鎌田裕也
バーノン・マクリン
シェーン・エドワーズ

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