2019.05.10
4月27日に船橋アリーナで行われた「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2018-19」のクォーターファイナル第1戦は、東地区1位の千葉ジェッツとワイルドカード下位の富山グラウジーズが対戦。共にチームカラーということもあり、アリーナは真っ赤に染まり、それぞれのファン・サポーターが熱い声援を送ったこの試合、千葉が102-73と100点ゲームで富山を下し、CS初戦を幸先のいい勝利で飾った。
激戦の東地区を制した千葉だが、前半はレギュラーシーズンの最終戦で初のCS出場を決めた富山に苦戦を強いられた。富山は両エースのジョシュア・スミスとレオ・ライオンズを軸にオフェンスを展開すると共に、プレッシャーの高いディフェンスを繰り出して前半を48-44互角の展開となった。しかし、リーグ1位でさらにリーグ記録の52勝をあげて初の頂点を目指す千葉は後半修正。一気に11-0のランを見せて試合を掌握して、富山を圧倒していった。
第4クォーターにはショットクロックのアクシデントで試合が中断する場面もあったが、それでも集中力を切らさなかった千葉が、その後も13-0のこの日最大の連続得点を見せて富山を圧倒してセミファイナル進出に王手をかけた。
試合後、メディアに対応した千葉の富樫勇樹は前半の展開に対して、「富山はオフェンス力のあるチームというのはわかっていただけに想定内でした」と、試合に臨んでいたことを明かした。後半に千葉のペースに持ち込めた理由については、「全員がポジションとタイミングのアジャストを少しずつできました。それによって相手のシュートを落とすことができ、自分たちのペースに持ち込めたと思います」と振り返る。「前日や当日の過ごし方もレギュラーシーズンと特別変えたことはありません。CSだからと言って特別なことはしていません」とも語った。
この日の富樫は17得点13アシストのダブルダブルを達成。それについては、「僕のキャリアの中でトップ3に入るパフォーマンス。シュートやゲームメイクなど、ポイントガードとしての仕事が果たせました」と自分のプレーを高く評価した。
「CSは連勝のまま負けずに突き進みたいです。明日にはケリをつけたい」と胸を張った富樫。千葉悲願の初のリーグ制覇に向けて、レギュラーシーズンの勢いをそのままに、さらに加速度を増していきそうな勢いだ。
文=入江美紀雄
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