2024.11.19
11月21日(日環アリーナ栃木)、24日(グアム)に行われる「FIBAアジアカップ2025 予選 Window2」へ向けたバスケットボール男子日本代表直前合宿の招集メンバーが10月30日に発表された。
リストには昨シーズン、Bリーグ初制覇の立役者の1人となった広島ドラゴンフライズの中村拓人も名を連ねた。日本生命ファイナル賞を獲得した若き司令塔は今シーズンになっても成長を止めていない。11月6日の大阪エヴェッサ戦ではキャリアハイとなる23得点をマーク。同3日の三遠ネオフェニックス戦にはこちらもキャリアハイの9本のアシストを決めるなど、スピード豊かで攻撃的なPGは対戦相手にとって非常に危険な存在となっている。
9日、武蔵野の森総合スポーツプラザで行われたアルバルク東京戦後、広島の朝山正悟ヘッドコーチが会見で中村の代表候補入りについて問われると、「高いレベルでの競い合いはいい経験になると思います。自信を持って代表に送り出したい」と笑顔を見せた。さらに「トップの選手はタフなスケジュールの中、どのような対応をしているのか。特に富樫選手(勇樹/千葉ジェッツ)は代表活動だけでなく、昨シーズンはEASL(東アジアスーパーリーグ)にも出ていましたし、Bリーグにおいても長い出場時間の中でプレーを続けています。そういうところを肌で感じてほしい」とエールを送った。
朝山HCのあとにメディア対応を行った中村は、「率直に選んでいただいたことはうれしいです。僕自身、そこ(日本代表)を目指してやっているのでありがたいなと思いながら、呼んでもらったからには競争は激しいと思いますし、その中でいかに自分の持ち味を出して、パフォーマンスを発揮できるのかだと思います」と決意を述べた。
パリオリンピックまで主力PGだった河村勇輝(メンフィス・グリズリーズ)がNBA参戦のために今回の合宿には不参加。その状況にあって、中村をはじめ、パリオリンピックではバックアップメンバーだった佐々木隆成(三遠ネオフェニックス)、その佐々木と中地区首位を走るクラブの原動力になっている大浦颯太など、ガードの枠にはライバルが多い。
「リングにアタックするドライブやそこからのコーナーに待つシューターへのキックアウトのパス」と自己分析する中村。「Bリーグを代表する選手の皆さんと一緒に練習できるということは非常に楽しみですし、その中でも自分の良さ、アピールできることに集中してやっていけたらと思います」と意気込んだ。
文=入江美紀雄
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