
2025.06.05
5月22日、「FIBA女子アジアカップ2025」に向けて第1次強化合宿中の女子日本代表(FIBAランキング9位)のメディアデーが開催。ENEOSサンフラワーズの新人ガード、田中こころが取材に応じた。
全国屈指の名門である桜花学園高校を卒業後、昨年の春にENEOSへ加入した田中。1年目から一定のプレータイムを勝ち取り、レギュラーシーズンでは1試合平均3.6得点1.4リバウンドを挙げると、2試合に出場したプレーオフでは同3.0得点1.0リバウンドをマークした。
アンダーカテゴリーから日本代表としてプレーしてきた田中。今回の強化合宿は最年少となったが「プレー中も普段も、先輩方が優しくしてくれます」と、他メンバーとの感触は良好な模様。トップチームの合宿は今回が初参戦となり、「呼んでもらったからには2次合宿も」と、強い意欲をのぞかせている。
田中はENEOSでシューティングガードを担っているなか、今回の合宿ではポイントガードに。コーリー・ゲインズHC(ヘッドコーチ)が求めるボールプッシュを意識しつつ、持ち前のシュート力も発揮したいと意気込んでいる。「遠慮せずにどんどん、先輩方に対して思いっきりやるのがリスペクトだと(HCが)言ってくれたので。しっかり、それを受け止めてできたらいいな、と」。
U18のアジア選手権では、スコアラーとしてチームをけん引していた田中。それでもWリーグでは「簡単に打たせてもらえない」と難しさを感じているようで、「シュートのリリースを速くしたりとか、ちょっと練習が必要だと思いました」と、自身の課題について言及した。
同じく司令塔の町田瑠唯をはじめ、競争相手が数多く揃う今回の合宿。田中は「自分はここだったら負けないというところを、コーリーには特にアピールしたいです」と語り、「ポイントガードとしてパスの部分は見られると思うんですけど、シュートもあるよっていうところは見せつけたいです。パスばっかり探さずに、空いたら自分のシュートを狙ったりとか」と、気合十分の様子を見せている。
ENEOSのアップテンポなプレースタイルは自身に合っていたとしつつ、「全部をトランジションで持っていけるわけではないので。コントロール力は、宮崎早織さんを見て学んだことは多いです」と、この1年の成長を語った田中。また、町田のプレーも間近で見たことで、貰い手がシュートを打ちやすいパスを出すことの重要性を痛感したようだ。
Wリーグでの初年度を終え、早くもA代表への可能性をつかみつつある田中。頼れる他メンバーと切磋琢磨し、コーリーHCが求める理想の司令塔に一歩ずつ近づいてもらいたい。
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