2025.07.30

福大大濠の榎木璃旺が今後の巻き返しを誓う…「3年生が中心となって練習で改善していきたい」

「今日の敗因をもう一度チーム全員で共有し、何が足りなかったのかを明確にする」と榎木璃旺は誓った [写真]=田島早苗
バスケ情報専門サイト

 7月30日、インターハイ男子バスケットボール競技の準々決勝で、福岡大学附属大濠高校は八王子学園八王子高校に敗れ、4強入りを逃した。試合後、主将の榎木璃旺が報道陣の取材に応じ、敗戦の要因や今後への思いを語った。

 榎木は「八王子さんのゾーンディフェンスに対して受け身になってしまい、前半の入りで15対2のランを許したことが大きかった」と試合を振り返った。事前に対応策を練っていたものの、相手も予想してアジャストしてきたことでチーム内の共通認識がずれ、悪い流れを断ち切れなかったという。

 また、八王子のアウトサイドシュート成功率の高さやゴール下での連続得点についても「サントス(サントス マノエル ハジメ)1人に負担をかけすぎた。周囲の寄りも甘かった」と課題を口にし、ディフェンス面でのアジャスト力不足を痛感した。

 自身のプレーについては「前半はシュートが入らず、後半はマークが厳しくなったことでパスを回す判断が増えたが、大事な場面で3ポイントを決め切れなかった」と振り返り、結果を左右する局面での決定力の重要性を強調した。

 今後に向けては「オフェンスがうまくいかないときのディフェンスの切り替えや我慢強さ、忍耐力がまだ足りない。ディフェンスから速攻につなげる形をチーム全体で強化したい」と語った。さらに、練習環境についても「代表活動などで全員がそろう機会が少ない中でも、12人という限られた枠を争う中で互いに切磋琢磨し、力を高め合っている。その強さをこれからのトップリーグやウインターカップで発揮したい」と力を込めた。

 最後に「今日の敗因をもう一度チーム全員で共有し、何が足りなかったのかを明確にする。3年生が中心となって練習中から改善を徹底し、全国の舞台で再び結果を残せるチームをつくる」と前を向き、冬への巻き返しを誓った。

福岡大学附属大濠高校の関連記事