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福大大濠の白谷柱誠ジャックがさらなる高みを目指す…「“わがままジャック”になる」

さらにアグレッシブなプレーを目指す福大大濠の白谷 [写真]=小沼克年
フリーライター

 昨年度、四日市メリノール学院中学校から福岡大学附属大濠高校へ進学した白谷柱誠ジャックは、高校1年生ながらたくさんの経験を積んだ。

 所属チームでは夏のインターハイでベスト8で敗退する負けを経験。冬のウインターカップではその悔しさを晴らして日本一に輝いた。日本代表活動ではBリーガーに混じって若手主体のディベロップメントキャンプに参加。男子U16日本代表の一員として「FIBA U16アジアカップ2025」にも出場し、2大会ぶりに世界への切符をつかんだ。年が明けた2026年にはライジングゼファー福岡の特別指定選手としてプロの舞台に立った。

「1年を振り返って、本当にいいものを代表でもチームでも経験できたと思います。今年はその経験を自分に落とし込むことを意識してやっていきたいなと思っています。わがままになる部分だったり、バスケットの考え方やIQなど、バスケットの質を上げられるよう、去年以上に濃い1年にしたいなと」

 わがままジャックになれ――。福大大濠でも白谷を指導する片峯聡太ヘッドコーチにはそう発破をかけられている。

「やっぱり彼はこの世代であれば本当にフィジカルも経験も含めてナンバーワンの選手だと思っています。例えば、大濠でジャックが4番ポジションをやってくれると、チームとしては非常にありがたいですし循環するんですけど、でも、彼は世界に行ったら2番ポジション、3番ポジションをやらなきゃいけない選手だと思います。そこは日頃からチームでも少し無理をして背伸びをしながらプレーさせています。そんな中で、彼には『わがままジャックになれ』とずっと言い続けています。性格的にもすごく落ち着いていますし、いい子だとは思うんですけど、もっとがめつさだったり、人に譲らないマインドを持ってプレーすることを彼には期待しています」(片峯HC)

 白谷自身も以前から「片峯先生には、まずはリングを見て、自分がボールを持ったら攻める意識を持つことを毎日のように言われていました」と明かしており、その言葉は着実に染み込んでいる。

 男子U18日本代表は、4月4日からドイツ・マンハイムで開催される「第31回アルベルト・シュヴァイツァートーナメント」に出場。9月には「FIBA U18アジアカップ2026」が控えている。言わずもがな、片峯HCに「世代ナンバーワン」と言わしめる白谷は、“わがままジャック”としてチームの中心を担うことが期待される。

「今年も去年と変わらず代表活動も盛んになると思うので、去年以上にしっかり結果を残していきたいです」

白谷はドイツ遠征の意気込みを語った [写真]=小沼克年

 16歳の逸材はそう意気込みを語り、「今回のドイツ遠征は同い年の選手も多く、ヨーロッパの選手の中にはもうプロを経験していたり、アメリカの大学に進むことが決まっている選手もたくさんいると思います。そういった選手にも自分から向かっていって、ディフェンスでもしっかり止めて、1対1でも負けないようにしていきたいです。アタックの意識を強く持って、そこからカバーにくるディフェンスのサイズも上がるので、フィニッシュやパスをさばいてもう1回自分が攻めるというプレーをしていきたいです。今回の代表では、本当にしつこく粘り強くアタックする気持ちを意識したいと考えています」と臆することなく言い切った。

 昨年味わった悔しさも、日本一の喜びも、国際舞台でつかんだ収穫と課題も、すべてを糧にさらなる高みへと歩み出す白谷柱誠ジャックの2年目が、今始まる。

文=小沼克年

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