42分前

ドラフト順位を押し上げたのは誰だ…NBAドラフトコンバイン2026で輝いた注目候補

今年のNBAドラフトコンバインで注目を集めたⅢ選手をピックアップ [写真]=Getty Images

 NBAドラフトの見本市「NBAドラフトコンバイン2026」が終了した。今年は、73名の候補生が参加。サイズ測定、ドリル、スクリメージが開催され、選手たちは球団幹部やスカウトたちに向けて、自身のクオリティと将来性をアピールした。

 コンバインの結果は、指名順位への影響は少なくない。仮に大学在学中に大きな成功を収められなくても、このセッションで優れた結果を残すことができれば、スカウティングノートに名前が記され、プロ契約を手繰り寄せる大きなきっかけになる。

 例に漏れることなく、本年も印象的なデータを記録した選手が存在。以下では、際立ったパフォーマンスを披露した選手を厳選して紹介する。

■キャメロン・カー(ベイラー大学)

ポジション:シューティングガード

圧倒的な存在感を示したカー [写真]=Getty Images

「コンバインのベストを1人挙げよ」と言われたら、多くの関係者がカーに言及するだろう。今年、2021年の大学王者であるベイラー大学は、苦しい1年間を過ごした。だが、カーはこの見本市で、持てるすべてを出し切り、まさに“圧倒的存在”となった。

 初日のスクリメージでは、30得点、7リバウンド、3ポイント成功率50パーセントを記録。2日目を欠場するには十分すぎる成績であり、『NBA.com』に対しては「僕はどこか見過ごされてきたと感じています。誰かが自分より上だと言われたら、コートに出て誰が一番なのかを証明しなければいけません」とコメント。自身が指名に値する選手であることを成績と発言の双方から表現した。

 データ面でも、トップクラスだった。身長は194センチ、ウイングスパンは215センチ。彼のバネのある跳躍を一度見たら、ダンクコンテスト出場を熱望することだろう。最大垂直跳び108センチ、レーンアジリティ10.46秒はいずれもガードの参加者で1位の記録。スポットアップシュートで25本中14本、ドリブルからのシュートで30本中22本成功と、ショットの正確性も申し分なかった。

 セカンドクリエイターとして即戦力級のカーは、ロサンゼルス・レイカーズ、フェニックス・サンズ、クリーブランド・キャバリアーズ、デトロイト・ピストンズ、アトランタ・ホークス、ポートランド・トレイルブレイザーズ、ミルウォーキー・バックスと面談。優勝候補、再建球団問わず、そのサイズとシュート力は魅力的に映ったはずだ。

■アデイ・マラ(ミシガン大学)

ポジション:センター

マラはNCAAトーナメント優勝に貢献 [写真]=Getty Images

 マラは今年、ミシガン大学のフロントコートの原動力となり、同校のNCAA優勝に大きく貢献した。大学3年目を迎えた今シーズンは12.1得点、6.8リバウンド、2.6ブロック、2.4アシストを記録。これは転入前のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)からの大きなステップアップであり、直近の数ヶ月で評価は着実に上昇している。

 ビッグ10の最優秀守備選手は、このコンバインでさらに評価を高めた。身体測定では、候補生トップとなる身長221センチ、スタンディングリーチ297センチを計測。特にリーチについては、ドノバン・クリンガンやザック・イーディーらを上回り、ジョナサン・ジボニー記者によればコンバイン史上2番目の記録だという。そして、『NBA.com』は「サイズのわりにアジリティドリルを驚くほどよくこなした」と指摘。サイズがあり、想定より動けることが判明したことで、球団幹部たちが無視できない存在となった。

 マラはディフェンスとサイズのみならず、現代バスケに不可欠なシューティング性能も兼ね備えている。今シーズンのNCAAでは、フィールドゴール成功率66.8パーセントと高確率。コンバインの連続スターシューティングでも25本中16本成功させている。元々は2巡目中盤以降の評価だったが、大学とコンバインでのパフォーマンスを受けて『247sports』は「トップ15指名のトレンド」とコメント。より高い順位も現実的となり、サプライズ指名の可能性まで見えてきた。

■ライアン・コンウェル(ルイビル大学)

ポジション:シューティングガード

コンウェル(右)は大学4年間をすべて異なる学校で過ごした [写真]=Getty Images

 左利きのシューターは、大学4年間をすべて異なる学校で過ごしたカレッジジャーニーマンだ。だが、行く先々で結果を残し、『Yahoo Sports』も「転入のたびに良くなっていた」と評価。大学最終年となった今シーズンはルイビル大学で過ごし、チームトップとなる平均18.8得点を記録した。

 コンウェルは、身長188センチとやや小柄な選手だが、201センチのウイングスパンと、97キロの厚みがある。これはゲイブ・ビンセントやディアンソニー・メルトンに近いサイズ感である一方、彼らよりもスコアラー気質が強いプレーヤーと言えるだろう。

 同選手の持ち味は、抜群のシュートセンスである。オフドリブルシュートでは30本中28本、スターシューティングでは25本中19本を成功。これはいずれも参加者トップの成績であり、フリースローの成功率も100パーセントだった。今シーズンこそ3ポイント成功率は34.0パーセントまで落ち込んだものの、2年、3年時はともに40パーセント超え。シュート性能は、本物だろう。

 強く、コンパクトで、スキルのあるサウスポーのスコアリングガードは、2巡目上位から中位での指名が予想されている。だが、セカンドユニットにシュート力を求める球団が指名すれば、1巡目末尾まで上振れる可能性は十分ある。

■その他の注目選手

 上記3選手以外にも印象的だった選手は存在する。

 ベネット・スターツ(アイオワ大学)は今シーズン、2年生にしてチームトップとなる19.8得点を記録。コンバインでは、スポットアップシュートで参加者トップとなる25本中20本を成功させ、オフドリブルで3位タイ、スターシューティングで6位タイと、いずれのジャンルでもトップの成績を残した。爆発力はないが、IQが高く、ポストシーズン4試合の平均ターンオーバーは1本未満。安定感のあるプレーメイクとシュート精度を武器に、1巡目後半から2巡目上位での指名が予想される。

 背中の負傷でシーズン終盤を欠場したマイケル・ブラウンJr.(ルイビル大学)は、そのコンディションが懸念されていたが、『NBA.com』は「100パーセント、健康に見えた」と復調に太鼓判を押した。スイスで開催された「2025 FIBAバスケットボール U19ワールドカップ」では、AJ・ディバンツァらとともに金メダルを獲得。世代ナンバーワンガードの1人であり、同大会では平均14.9得点、6.1アシストを記録している。コンバインでは、プロレーン・ドリル10.57秒で全体3位に。また、スポットアップでは25本中18本、スターシューティングでは25本中15本を成功させており、ダラス・マーベリックス、ブルックリン・ネッツ、バックスが関心を寄せているとされている。

NBAの関連記事