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片峯ジャパンがドイツ遠征へ最終調整…“新生”U18男子日本代表は「機動力」で世界に挑む

今年2月からU18男子日本代表のHCに就任した片峯氏[写真]=小沼克年
フリーライター

■新体制スタート…片峯HCが語る代表指揮官としての覚悟

 3月30日、味の素ナショナルトレーニングセンターでU18男子日本代表のメディアデーが開催された。チームは同日、ドイツ・マンハイムで開催される「第31回 アルベルト・シュヴァイツァートーナメント」へ向け第3次強化合宿をスタート。練習の一部が公開され、練習後は片峯聡太ヘッドコーチや選手たちが報道陣の取材に応じた。

 U18男子日本代表は、2022年からアンダーカテゴリーの指揮を執っていたレハンドロ・マルチネス氏が契約期間満了に伴い退任。福岡大学附属大濠高校を率いる片峯氏が兼任という形で新たな指揮官に就き、新体制となった。

 片峯HCは就任にあたり、「このカテゴリーのヘッドコーチをさせていただくことはすごくありがたいですし、私もこの世代のトップのコーチになりたいと思って日頃から指導をしてきました。ただただ感謝の思いもありますけど、さらに身が引き締まる思いでもありますので、必ず預かった選手たちを世界に連れていく、それが私の責務だと思っています。全身全霊で頑張っていきたいです」と抱負を述べた。

■37名から14名へ…将来性重視で選ばれた“世界へ挑む精鋭”

[写真]=小沼克年


 U18男子日本代表は2月からエントリーキャンプ、第1次、第2次、そして第3次強化合宿と段階を踏んで選考と強化を重ねてきた。当初37名からスタートした若き代表選手は14名まで絞られ、この精鋭たちが世界に挑む。

 ロスターの平均身長は189.2センチ。マクミランアレックス(沖縄県立沖縄水産高校)、白谷柱誠ジャック(福大大濠)、今野瑛心(仙台大学附属明成高校)といった190センチ台が8名並ぶが、2メートルを超えるビッグマンは不在。片峯HCは今回の選考基準について問われると、次のように答えた。

「アンダーカテゴリーというのは、最終的にはA代表につなげていく選手を選考して強化していくという考えが根本的にあると思います。その中で1番から4番ポジションのところをこのカテゴリーでしっかり育てていくという方針でやっています。そういった意味では、ある程度サイズがありながらもボールハンドルができる選手、あるいはシュートに特化した選手、まだまだ武器は磨かれてはいませんが、サイズがあってこれから海外での経験を積みながらポジションを上げていける選手、そういう将来性のある選手を基準に選考しました」

■「90得点」が目安…片峯ジャパンが掲げる機動力と明確なテーマ

[写真]=小沼克年


 2024年に出場した「第30回 アルベルト・シュヴァイツァートーナメント」では、日本は12チーム中8位という成績で終えた。前回大会はアシスタントコーチとしてベンチに入った片峯HCは「やはりヨーロッパの想像以上のサイズ感とフィジカルの強さを実感しました」と振り返り、「今回はただ相手の高さや迫力を味わいに行くということではなく、ある程度チームを作りあげたうえで明確な課題を持ち帰りたい」と語る。

 コンセプトは「機動力のある日本人らしさを出したバスケット」。37歳の指揮官は「90点取るオフェンスを目指してペースアップをする。ペースアップをする中でシュートを打ちきるのか、それともペイントアタックをして展開するのかという、的確な状況判断ができるようなバスケットをしていきたいと思っています」とチームが目指すスタイルを示した。

 今回のドイツ遠征は、まずは6日間で5試合のグループステージを戦い、初戦から順にスロベニア、トルコ、スウェーデン、バーレーン、ドイツと激突。グループステージでの勝敗が、その後のトーナメントの行方を左右する。

 本格的にベールを脱ぐ“片峯ジャパン”が、世界を驚かす瞬間を大いに楽しみにしたい。

写真・文=小沼克年

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