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“揺さぶり”に動じず、挑発を力に変える…シリーズ中にも成長を見せるウェンバンヤマ

シリーズ第5戦、ドスンム(右)の挑発を受け流すウェンバンヤマ(左) [写真] = Getty Images
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 5月16日(現地時間15日、日付は以下同)、「NBAプレーオフ2026」ウェスタン・カンファレンス準決勝第6戦が行われ、サンアントニオ・スパーズミネソタ・ティンバーウルブズが対戦する。シリーズはスパーズが3勝2敗と王手をかけており、敵地ターゲット・センターでカンファレンス決勝進出を決められるかに注目が集まっている。

 スパーズがシリーズの流れを大きく引き戻したのは、126-97で快勝した第5戦でのビクター・ウェンバンヤマの爆発だった。ウェンバンヤマは27得点17リバウンド5アシスト3ブロックを記録。第1クォーターだけで18得点6リバウンドをマークし、開始直後から試合を支配した。現地メディア『The Athletic』によると、プレーオフの第1クォーターで18得点6リバウンド以上を記録したのは、過去30年間でレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)とニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)以来の快挙となっている。

 試合後、ウェンバンヤマはウルブズの戦い方について、「怒らせようと“揺さぶり”をかけること(rage-baiting)も、相手の戦略のひとつだったと思う」とコメント。第4戦、第2クォーターにナズ・リードとの激しい競り合いのなかで肘打ちを見舞い、フレイグラント2ファウルによってキャリア初の退場処分を受けたことについて触れた。このプレーをきっかけに試合の流れは一変し、スパーズは109-114で敗戦。シリーズをタイに戻されていた。

 第5戦でも、ウルブズは序盤からウェンバンヤマへの激しいプレッシャーを継続した。ジェイデン・マクダニエルズがボールを叩き落とそうと手首をつかみ、アヨ・ドスンムはウェンバンヤマへ詰め寄りながら言葉を交わすなど“揺さぶり”を仕掛けた。しかし、ウェンバンヤマは笑みを浮かべながら応戦し、挑発に乗ることなく、パフォーマンスで答えを示している。

 また、第5戦を前にスパーズがホームへ戻った際には、空港でグレッグ・ポポビッチ前HC(ヘッドコーチ)とウェンバンヤマが言葉を交わす様子も確認されていた。会話の内容は明かされていないものの、映像ではポポビッチが身振りを交えながら熱心に語りかける姿が映されており、第4戦で退場処分を受けた若きエースへ、何らかの助言を送っていた可能性は高そうだ。

 第5戦で見せたウェンバンヤマの圧巻のパフォーマンスには、相手エースのアンソニー・エドワーズも脱帽。試合後には、「今夜のウェンビーには、正直ほとんど答えがなかった。外してくれることを願うしかなかった」と語り、攻略不能だったことを認めている。

 怒りをエネルギーへ変え、さらに成熟した姿を見せるウェンバンヤマ。第6戦でもチームを勝利へ導き、スパーズをカンファレンス決勝へ押し上げることができるか。

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