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男子日本代表にNBAブルズから指導者招へい「世界レベルのワークアウトを」ダイレクター&コーチ育成も進行

JBAの強化委員長を務める伊藤拓摩氏[写真]=バスケットボールキング
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■今夏の代表活動は中長期強化もテーマに

 6月8日、日本バスケットボール協会(JBA)がメディアブリーフィングを開き、強化委員長を務める伊藤拓摩氏が、今夏の男子日本代表活動における取り組みや方針などについて説明した。

 男子日本代表は、7月上旬に『FIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選 Window3』、9月中旬に国内開催となる『第20回アジア競技大会』を控えている。そのなかで、6月8日からは若手選手を中心とした第1次強化合宿(アジア競技大会選考・ディベロップメントキャンプ)がスタート。選手23名に対してスタッフ29名という異例の体制が組まれた。

 伊藤強化委員長は、今回の第1次強化合宿について「若い世代の選手もそうですし、コーチもしっかり強化したいということで今回集まっていただいている」と説明。今夏の代表活動は、目の前の公式戦へ向けた準備にとどまらず、選手、コーチ、専門スタッフ、さらには代表運営を担う人材まで含めた中長期的な日本代表強化の一環でもあると強調した。

 その一環として、伊藤氏が兼務する男子日本代表ダイレクターには、新たに松岡亮太氏(サンロッカーズ渋谷GM)と伊藤大司氏(アルバルク東京GM)も加わった。2人は主にアジア競技大会やウィリアム・ジョーンズカップの活動に関わり、伊藤強化委員長はワールドカップ予選も含む代表活動全体を統括する形になるという。

 代表ダイレクターについて、伊藤強化委員長は「BリーグでいうとGMのようなポジション」と表現。「急にやれと言われてやれることではないので、まずはこの2人に経験してもらいたい」と話し、チーム作りやスケジューリング、外部とのコミュニケーションなどを担う人材の育成にも取り組む考えを示した。

■選手だけでなくコーチにも刺激を与える環境

男子日本代表吉本泰輔アシスタントコーチ[写真]=山田智子


 合宿参加者の名簿上では、いずれの合宿も桶谷大ヘッドコーチが指揮官として名を連ねているが、各大会にどのような首脳陣で臨むかは現時点で調整中。8日にスタートした第1次強化合宿では、吉本泰輔アシスタントコーチが主に練習の指揮を執っているという。

 コーチを増員した効果も早速表れているようで、NBAでの指導経験も持つ吉本ACのコーチングを、参加選手だけでなく他のコーチングスタッフも吸収。隣のコートで活動しているU17日本代表のコーチがその様子を視察するなど、カテゴリーを越えた学びの場にもなっているという。

 伊藤強化委員長は「コーチは過去一で多いんじゃないかと思う」とし、コーチ同士が考え方や戦術、ゲームプランについて意見を交わすなど、刺激の多い時間になっていると手応えを語った。

■河村を視察した際に新たな人材も発掘

[写真]=Getty Images


 さらに、ワールドカップ予選を見据えた第2次強化合宿からは、NBAシカゴ・ブルズのマイカ・バーノ氏がプレーヤーディベロップメントコーチとして参加する。伊藤強化委員長は、昨年12月に河村勇輝の視察でシカゴを訪れた際、バーノ氏が河村のワークアウトを担当していたことをきっかけに交流が始まったと説明。「非常にレベルの高いワークアウトをされていた」と振り返った。

 バーノ氏にはトップチームだけでなく、同時期に活動しているU18、U17にも関わってもらう予定だという。伊藤強化委員長は「トップチームはもちろんですが各カテゴリーに顔を出してもらって、世界レベルのワークアウトを見てもらう。選手だけじゃなくて若手のコーチにも見てもらうことで、指導者のレベルアップにもつながればという思いで来てもらうことになりました」と話した。

 複数の大会を並行して戦う今夏の男子日本代表は、八村塁河村勇輝を含め選手を追加招集する可能性や各大会の指揮体制など、今後も流動的な部分を残している。そうした状況の中でも「中長期の強化」は進行中。公式戦での勝利を目指しながら、若手選手と若手コーチ、さらには代表運営を担う人材にも世界基準を体感させる機会を作るなど、男子日本代表は新たな体制で強化を進めていく。

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